【広報ふじ昭和59年】新富士市立中央病院8月28日にオープン
診療科目は18科 ベッドは520床
1年8か月の工期と100億円余の総工費をかけた新富士市立中央病院−。いよいよ8月28日にオープンします。
最新の設備と高度な医療技術を備えた新病院。21万市民から地域医療の向上と医療サービスの充実に大きな期待が寄せられている新病院について、その概要を紹介します。(なお、診療体制については8月5日発行の広報紙等でお知らせします。)
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( 図表説明 ) 案内図
( 図表説明 ) 各階の構成
診療は1階外科系・2階内科系
21万市民の医療体制の中心となり基幹病院としての役割を果たす富士市立中央病院は潤井川沿いの依田原新田40番地に移転新築されました。
敷地面積は2万6,252平方メートル(一部借地を含む)。これは市役所の敷地面積とほぼ同じくらいの広さといえます。
病院本館の延床面積は2万4,786平方メートル。エネルギー棟や車庫棟などを含めると総面積は、2万6,164平方メートルになります。
新病院建設にかかった総事業費は約107億円。その主な内訳は、建設事業費80億円、土地購入費15億円、医療機器10億円などです。
敷地内には医師住宅、看護婦宿舎も建設され、185台の車が駐車できる一般駐車場は30分50円の有料となりますが、患者は無料です。
診療科日は、いままでの11科に新たに7科が加わり18科。
(右表参照)
- 図表あり -
( 図表説明 ) 診療科目は18科で下表のとおりです。
部屋数とベッド数は146室の520床。
(一般病床488床、結核病床12床、伝染病床20床です)
次に各階の主な点について紹介します。
正面入口となるエントランスホールは、外来患者のきわめて多い総合病院の特殊性を考え、極力ゆとりをもたせてあります。
外来部門は、1・2階のフロアーとしていますが、エントランスホールのすぐ右隣に配置し、同一形式で吹抜けを通して一体感を持たせる工夫をしています。
1階は主として外科系の各科となり、2階は内科を中心としています。
救急部門は独立した部門として1階南側に配し、24時間体制をしいています。
中央診療部門では、放射線部門を1階外来診療部の隣に配置し、患者の移動が最もしやすい位置としました。手術部門は3階に配置し外来手術を含め6室。
病棟は1フロアー2看護単位とし診療部門から切り離した3階から7階に構成。3階は外科系、4階は産娠人科病棟、小児科病棟。
5階以上は極力基本的な病棟パターンに統一し、各科配分の融通性をもたせています。
総合病院としての新病院は、その大きな役割りとして、次の3点をあげることができます。
1.一般医療のほか、公的病院でなければ対応が困難な高度、特殊医療を担当する。
2.二次病院として重症・救急患者に対応できる機能をもつ。
3.疾病の子防、各種健康診断・健康相談など公衆衛生活動の中心となる。
以上のことを踏まえながら、建設にあたっては特に、次のことを考慮しました。
まず第一に、病院スタッフと患者・見舞客など、病院を訪れるすべての人にとって、最も機能的で快適な環境であること。
第二に、将来の変化に対応でき、しかも維持・管理に多大な負担をかけない建物であること。
第三に、十分な耐震性をもたせると共に、防災と避難を重点的に考慮した設計であること。
具体的には、その特色として・ガスコンロ、ガス湯沸しを廃止し、中央給湯方式として火災発生原因の防止に配慮してある。
・中央ホールを吹き抜けとし、自然光を採り入れ、外来患者にも快適性をもてるようにしてある。
・24時間の2次救急医療体制を敷いてある。
・ICU(重症患者集中監視治療室)、CCU(心臓集中強化治療室)を新設。
・未熟児医療、人工透析、放射線治療の充実などがあげられます。
なお、新病院までの交通の便としては、富士駅−吉原中央駅間の路線バスが病院内のロータリーへ乗り入れます。
一般公開は8月11・12日
新病院は8月28日(火曜日)午前8時30分から開院しますか、開院に先だち8月11日(土曜日)と12日(日曜日)の2日間、一般公開します。
公開時間は、11日が前8時30分から12時まで、12日が午後1時から午後3時30分まで。
見学を希望する人は、直接病院までお出かけください。
なお、落成式は8月7日(火曜日)午前10時から行います。
新病院の開院までには、機器類の導入や患者さんの移動など準備期間が必要となります。
したがって、8月22日から27日までの6日間、現在の市立中央病院は休診となりますのでご了承ください。
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( 図表説明 ) 1階配置図
( 図表説明 ) 2階配置図
医療体制の確立を!
仁藤広季(ひろき)さん(67歳)東滝川
- 写真あり -
2次医療機関といわれる市立中央病院に、医療のすべてを望むことは無理だと思います。そこで、専門病院との関連、つまり大学病院などのような医療機関との連絡を密にしてほしいですね。普段、自分はちよっとした病気などは開業医の先生に診てもらっているけれど疑問な点があると先生が大きな病院へ紹介してくれます。このような1次・2次、3次という医療体制の確立をしておくことが大切ではないでしょうか。
やはり総合病院で…
川口恵子さん(29歳) 川成島 主婦
- 写真あり -
総合病院ということなので、子供の出産で中央病院へ入院しました。やはりよかったと思います。その子も1歳半になりましたが、いまも何かとお世話になっています。先生がよく変わると聞きますが、担当の先生を決めておけばよいのでは……。
新しい、中央病院はとっても立派ですし、駐車場も広いと聞いているので喜んでいます。
8月11日と12日の一般公開には、ぜひ見学してみたいです。
新病院をカメラルポ!
- 写真あり -
( 写真説明 ) 階正面のエントランスホール
( 写真説明 ) 診療室への廊下もゆとりを
( 写真説明 ) 2階へはエスカレーターで
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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