教育文化奨励賞
市教育委員会は、「昭和59年度 富士市教育文化奨励賞」を筝曲家の漆畑さんら3氏2団体に贈りました。この賞は、本市の教育振興及び芸術文化の向上に尽くした市民などに贈るもので、ことしで3回目。表彰式は、5月3日、富士商工会議所で行われました。
◇筝曲家として貴重な存荏に
漆畑千代子さん (70歳 吉原3丁目)
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漆畑さんは、幼少のころから筝曲の道を歩み、絶えざる修練によって古典演奏に優れた技量を示すとともに、文化団体の諸活動にも精進し、本市における筝曲演奏家として貴重な存在となっています。
また、高校生のクラブ活動を通じて、若い筝曲愛好家の育成指導もつとめました。
◇高度な盆栽技術を普及
関 貞雄さん(72歳 本市場)
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さつき盆栽の愛好者だった父親の影響を受けた関さんは昭和25年から本格的な盆栽技術の研さんを積み、以後33年間にわたってその普及活動と培養技術の向上発展に貢献されました。
その間、富士青風盆栽会会長を務めるかたわら、富士市の成人学校講師として、地域文化の推進にも寄与されました。
◇美術振興に尽くした写実派画伯
吉村欽吾さん(67歳 富士岡)
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吉村さんは、小学校の教員として奉職するかたわら、40年間余にわたって美術団体の育成に尽くされました。
昭和24年には吉原美術協会の結成に努力し、昭和32年には吉原市成人学校絵画科の講師となり、17年間にわたって地域の美術同好者の底辺を広げ、すぐれた人材を育成しました。
◇地域に根差した染色文化
富士の型染グループ 代表 小山もと子さん(平垣本町)
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富士の型染は、身近な草木などを染料として、すべて手作りで、個性豊かな創作デザインと独特の染め手法が特徴です。昭和28年、主婦たちの型染グループの発足を契機に、現在、7つのグループが活動を展開しています。
◇作品は郷土を知る貴重な資料
8ミリ映画 鷹岡シネサークル 会長 鈴木久一さん(厚原)
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アマチュアグループとはいえ、その技術は高く評価され全国的にもその名を知られています。毎年2回の公開映写会のほか、福祉施設などの映画会にも献身的な奉仕活動を続け、多くの作品は貴重な文化資料にもなっています。