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【広報ふじ昭和59年】まちの歴史家グループ

富士文化財愛好会

 市民の手による文化財の調査や保護、そして、守る意識を高めることを目指して、富士文化財愛好会(渡辺脩会長)が発足しました。
 ことし1月発足したばかりでまだ日は浅いですが、すでに、鷹岡地区の石造物を調査したりして、活動をはじめています。
 市民みずからの手で遠い祖先の文化財などを知り、守っていく文化財愛好会を紹介します。



入会をお待ちしています

 市教育委員会は、昨年度の市民歴史講講座の修了生を対象に、文化財実習講座を6回行いました。
 その中で鷹岡地区の調査と研究をするうちに、文化財の大切さを覚えると同時に、市内全域の調査研究の必要性にかられました。
 このことが会を発足させるきっかけになり、今年の1月29日に結成しました。
 現在全員は34人です。文化財などに興味を持ち活動してみたい人の入会をお待ちしています。
 詳細は事務局(鷹岡本町1丁目、渡辺脩会長宅 電話番号 71-3058)へ 



鷹岡の石造物を調査

 愛好会の事業は、2月5日の仁藤春耕の道しるべの拓本とりが最初でした。
 その後、会員による市内文化財めぐり、鷹岡地区の石造物調査と集計など意欲的に活動を続けています。
 会では、長い年月にわたり先人の残してくれた、市内に点在している路傍の石造物を種類別に、調査研究することによって、その地域の歴史と文化を知ることができると考えています。
 調査結果は小冊子にまとめあげ、市民のみなさんが文化財に関心を持ち、長く保存愛護し、大切にする心を育てる役に立ちたいと会員はがんばっています。



調査にご協力を

 鷹岡地区の石造物調査を行いましたが、道路舗装、拡張工事などで位置が移動したり、紛失していました。
 こうして年々、先人の生活史を物語る貴重な文化財が、ちりぢりになり減っていくのを目のあたりにして、調査の必要性と将来に保存、伝えていかなければと、強く感じました。
 この経験をもとにこれからは、富士地区、そして吉原地区と全市にわたり、石造物をできるだけ詳しく探し出し、それらの歴史的生い立ちを知り、次代に伝えていきます。
 愛好会の人たちが、みなさんの地区に黄色い腕章をつけて調査に行きます。
 土地にふなれな人がほとんどです。何かとご迷惑をおかけすることと思いますが、かくれた石造物とか、あなたの地区に伝わっている物語、言い伝えなどをお教えください。
 よりよい調査をしていきたいと思いますのでご協力をお願いします。

石造物とは

 石造物とは、郷土の先人たちが、素朴な信仰や、道しるべとして、大切に祀(まつ)られ、保存されてきた路傍に建てられた石物です。
 馬頭観音(ばとうかんのん)、道祖神(どうそじん)、地蔵(じぞう)、甲子神(きのえねじん)、庚申塔(こうしんとう)、題目塔(だいもくとう)、燈篭(とうろう)、水神(すいじん)、記念碑(きねんひ)、道しるべなどがあります。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 鷹岡地区を調査中の会員たち
添付ファイル
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