古墳は、身分の高い人のお墓です。古墳を造るのも村々の農民の仕事でした。では、普通の村人のお墓はどうしたのでしょうか。村人は、古墳のような立派なお墓を造ることは許されませんでした。これらの人々は、土中に穴を掘り、そのまま葬(ほうむ)られたといわれ、このようなお墓を「土壙墓(どこうぼ)」といいます。
市内では、古墳時代の土壙墓は発見されていませんが、東名インターの東側で江戸時代頃の土壙墓が発見されています。
また、古墳には名前がつけられていますが、古くから知られていて、昔から「伊勢塚(いせづか)」と呼ばれていた伊勢塚古墳や、記録に残りその位置が知られているもの以外は発見後に研究などの都合でつけた名前が多く、ふつうその土地の小字(こあざ)名をつけます。
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( 写真説明 ) 江戸時代頃の土壙墓(どこうぼ)からの出土品