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【広報ふじ昭和59年】富士市も4月1日からやるんですネ

乾電池は埋立ごみの日に収集

家庭で使用済みとなった乾電池がごみとして廃棄される時、大気汚染や土壌汚染の可能性があるとして、「乾電池公害」が、最近大きな話題になっています。

- 図表あり -
( 図表説明 ) 乾電池生産量の推移
( 図表説明 ) 昭和30年には年間1億個にすぎなかった生産量も近年では下表のとおり−。


レポーター 久保田美也子さん(36歳)主婦 中桁
- 写真あり -


●乾電池の水銀が問題

 便利さの中で、家庭内での乾電池の使用量は、近年急速に増え、それに伴って昭和57年には全国で、約26億個の乾電池が生産されています。
 富士市でも、年間50〜60トンもの乾電池が不燃物として収集され、埋立てられています。
 埋立てられた乾電池は、腐蝕によって、中の水銀が土壌に流れ出し、また、可燃ごみの中にまじって、捨てられた乾電池は、焼却されることによって、水銀が気化し、大気中に拡散していきます。
 これらの水銀は、無機水銀・金属水銀と呼ばれるもので、水俣病の原因となった、有機水銀とは種類が異なり、ただちに人体に害を及ばすことはないと考えられています。
 しかし、今後も家電製品の小型軽量化や、電子器具の普及により、乾電池の使用量は拡大し、それに伴い廃棄される水銀の量も増えるものと予想されます。
 現在、乾電池は埋立ごみと共に収集、一括処分されていますが、環境保全のために、予防措置をとることが必要でしょう。
 美しい街、より良い環境を目指すことは、私たち市民の願いです。
 こうしたことから、富士市では、昭和59年4月1日を目標として、乾電池の分別収集を実施することになりました。
 環境衛生課では「市民の皆さんにぜひこの乾電池の分別収集にご理解をいただき、乾電池をごみとして出す際には、他のごみとの区分を心がけてくださるよう、ご協力をお願いします」とのメッセージです。


●回収カンの中へ

 現在、乾電池は月に2回、埋立てごみとして収集されています。
 その収集日は、今までと変わりませんが、分別のために、各不燃ごみの集積場所に赤いカンが、置かれます。
 これが、「乾電池専用」回収箱となります。
 赤色のカンに、白で「乾電池入れ」と書かれます。埋立ごみを出す際に使用済乾電池を他のごみと分けて、この中に入れてください。
 回収する乾電池の種類は、マンガン電池・アルカリ電池・水銀電池・銀電池等で、市販されているすべてを対象とします。
 電池の形としては、単1〜単5形ボタン型・積層型とやはり形を問わずに、回収されます。
 また、ボタン型乾電池のみについては、昭和59年2月から、日本電池器具工業会の自主事業として、全国のカメラ小売店・時計店・一般電気店等において、回収函を設置し回収活動を実施しています。
 回収された廃乾電池の処分方法として、1.回収業者の引取り 2.業者に委託をして処分をしてもらう、のいずれかが検討されている状態です。
 市は、それらの実現が難しい場合、廃棄乾電池をコンクリ−ト詰めにした上で、埋立処分する予定です。


●取扱いにも注意を!

 生活の中に、あまりにも身近にある乾電池なので、今まで何気なく扱って過ごしてきました。
 取材をしてみて、昨今、TV・新聞等の報道をみても、乾電池に使われている無機水銀は、人体に直接害はなくとも、何らかの原因によって有機水銀に化学変化する可能性が、まったく無いではないと言うような話も聞きました。
 乳幼児の誤飲事故等、聞くに及びその取扱いには、十分な注意をしなければならないと思いました。
添付ファイル
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