今年はネズミ年。ネズミと言えば台所を荒らす、天井裏を走り廻る、時には伝染病を運ぶなど、私達がネズミと共存して以来、悩まされています。
弥生時代の人々も、苦労をして作った作物をたびたびネズミに荒らされていました。そこで大切な食べ物をネズミから守るために立派な倉庫を考えました。
それが伝法の東平遺跡でも発見され、静岡の登呂遺跡で復元されている高床式(たかゆかしき)の倉庫です。
床を地面から上げ、取りはずしできる階段を付けた、倉庫の最大の特徴は、ネズミ返しです。
このネズミ返しにより、さすがのネズミも柱を登ったものの乗り越えることはできず、倉庫の食べ物は無事、守られました。
私達の祖先の生活の知恵は、すばらしいですね。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 高床式倉庫
( 図表説明 ) ネズミ返し