行財政改革が叫ばれている中で、公務員の給与問題が新聞などで取上げられています。
市職員の給与については、昨年、広報紙などを通じて公表しましたが、今年も引き続きお知らせします。
市職員の給与は、地方公務員法(第24条)に基づき、国家公務員や他の地方公共団体、また民間とのバランスなどを考えて定められ、市議会において審議、決定されます。
今回の給与公表は、原則として昭和58年4月1日を基準としました。
健全財政を維持
まず、人件費の状況についてみてみます。
昭和57年度の普通会計決算(見込み)の人件費総額は、96億4,541万9,000円。歳出総額371億4,326万3,000円に対して26パーセント、市税収入額226億4,283万円に対しては、42.6パーセントを占めています。
なお、この普通合計の人件費には、市長、助役、収入役、議員、各種行政等に支給される給料、報酬などが含まれますが、病院、水道などの公営企業会計及びその他の特別会計の職員分は含みません。
次に、職員給与費の状況ですが、昭和58年度普通会計予算による一般職1,838人の給与総額は、87億7,815万8,000円です。これには、給料、退職手当、諸手当、期末・勤勉手当が含まれています。
これを1人当たりの年額にすると477万5,929円となります。
職員給与の水準は
国と富士市の職員(職種、学歴)構成が同一であると仮定した場合の、国の給与水準100に対する本市のラスパイレス指数は、表2のとおりです。昭和49年から昭和58年までの10年間では、昭和50年の125.2をピークに、年々下降しており、昭和58年は116.9となっています。
給与是正については、今後もさらに努力をつづけていきます。
用語の解説
普通会計
水道事業や病院事業などの公営企業会計を病院事業などの公営企業会計を除いた、一般会計、特別会計を合わせたものをいいます。
消費的経費
人件費とか需要費などのような、生産をともなわない経費として使われる費用をいいます。
投資的経費
道路や学校などの施設をつくるために使われる経費をいいます。
歳出
市の予算は、歳入と歳出に分けられます。市が使うお金、いわゆる支出することをいいます。
ラスパイレス指数
国と地方公共団体の給与水準を比較するときの方法として用いられ、国の給与水準を100として求められる地方公共団体の指数です。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 表1 歳出のうちわけ
( 図表説明 ) 表2 ラスパイレス指数の推移(昭和49年〜58年)