【広報ふじ昭和58年】あなたの考え・意見・提案が心と心を結ぶ お便りコーナー
あなたのお便りをお寄せください
このコーナーは、皆さんの意見交換の場とさせていただきます。テーマに基づいた、あなたの意見や提言などを、どしどしお寄せください。
お便りをお待ちしています。
◇応募される人は原稿用紙へ300字程度にお書きください。趣旨を変えないで原稿を直すことかあります。住所・氏名・年齢・連絡先を忘れずにお書きください。
◇送り先は一市役所広報広聴課
〒417 永田61-1
原稿締切日は、毎月15日です。
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今月のテーマ 私と本との出会い
秋の夜長に読書を−テレビ社会・活字離れの時代といわれる中で、こんな言葉は遠のいてしまう感さえあります。しかし、私たちにとって本は、夢や希望、知織を与えてくれるばかりでなく、人生観さえ変えることもあります。私と本との出会いというお便りをいただきました。
源氏物語との出会い
内海繁雄 広見西本町(70歳)
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私は以前から、昔の学者と言われる人はどんな先生の教育を受け、又どんな勉強を行ったのであろうかと大変興味を持っていました。
その中でもユネスコ(全世界)文学部部門で世界偉人の中に、日本人としてただ1人紫式部と源氏物語の名が出ており、式部を天才文学者と称賛し、物語を世界文学の奇蹟と呼び又、中国で作成された必読文献リスト中に日本唯一の書物として源氏物語がのっていることを知るにおよんで今から1,000年も前、女流文学者で歌人でもある式部と物語に興味を持ち注釈書10冊を愛読しました。
式部は29歳で初婚、32歳で夫と死別、女官として宮任えし源氏物語完成後45歳で急逝したこと、又物語のモデル主人公は、平安朝時代全盛を極めた右大臣藤原道長であったことを知りました。
想像的な書物より歴史の中の偉大な人物の伝記なり、自叙伝等を愛読することにより現在の自分を知る上にプラスになり、子弟の教育、躾にも役にたつと思います。
アンから生まれた「布の絵本…」
渡辺君代 三ツ沢(36歳)
赤毛のアン−アンと私は同い年の10歳でした。イヤな事、悲しい事、どんな事でも「赤毛のアン」(モンゴメリー原作)はたちまち喜びや楽しい思いに変えてしまうゲームを思いついたのです。
私も一緒にゲームに加わるとそれはいつしか果てしない夢の世界へ広がっていきました。
そして私の心もあれから20数年たった。現在私はワンパク2児の母、何かとあわただしく過ぎていく日々に気が滅入ってしまうこともあります。
アンの様に独自の夢と希望のある世界を創り出したいと願いました。
そんな生活の中から「布の絵本、さわる絵本」が生まれました。
これは6年程前、子ども達に何か夢や希望を与える事ができないかしら、と思いめぐらしできたものです。
布のうえに刺しゅうをめぐらし、本物の素材を取り入れながら物語を創っていく。少しでも子ども達に夢を、と思い生まれたオリジナルです。
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( 写真説明 ) 渡辺さん親子
父が与えてくれた本が…
島崎章子 厚原(62歳)
それは、昭和3年私が小学校入学の年、「小学生全集」を父が取ってくれた時に始まります。小公子、小公女、母を尋ねて……等今も読み継がれているものも毎日よく読みました。
以後13年に勤め始めてからは、給料を貰うとすぐ本を買いました。
父がそのもとをつくってくれたのに「女のくせに本ばかり読んで」と叱られました。レベッカ、大地等評判になったものは片端から読みあさったものです。チャタレ一夫人もその中でしたが戦前の事で伏字ばかりで何だかさっばりわからなかったのも思い出です。壺井栄の「あしたはあしたの風が吹く」の言葉が好きで座右の銘とし、自分で努力すれば明日は何とか道が開けると思い、今日まで生きて来ました。
本好きのおばあちゃんはボケ防止対策としてこれも本好きの孫といっしょに頑張っています。
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( 写真説明 ) 孫に耽み聞かせる島崎さん
テーマ
■11月は「我が家の味・自慢料理」
食欲の秋−わたしたちの食生活は、食料不足の時代から満ち足りた時代へと変化してきました。
特に最近では、手数のかからないインスタント食品、冷凍食品が多く普及されています。味の伝承は、いわゆる「おふくろの味」で伝えられる家庭料理が持ち味です。
我が家の味、自慢料理はこれですというお便りをお待ちしています。
■12月は「親と子のふれあい」
子どもを健やかに育てる。これは子を持つ親の願いてす。
複雑、多様化した現代社会では、価値観が昔とだいぶ変わり、子ども達は幼い時から塾や習いごとに、親達も自分の子どもだけはと夢中になり、本当の親子のふれあいが薄らいできているような気がします。
12月は、親と子のふれあいについてのお便りをお待ちしています。
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( 写真説明 ) どんな料理ができるかな
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