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【広報ふじ昭和58年】昭和57年度の分別収集結果まとまる

ちりもつもれば山となる

− 資源再利用が生んだ2,000万円 −

 市は、ごみの減量化と省資源の両面から、昭和56年10月にごみの分別収集をスタートさせ、このほど昭和57年度の結果をまとめました。
 分別収集も市民のみなさんにご協力いただいた結果昨年度は不燃物の約半分が資源として再利用され、およそ2,000万円が各町内会へ還元されました。



●約2,000万円を町内へ

 昭和57年度に市が収集した不燃物は、7,534トン、このうち再利用が不可能で埋め立てに回したごみは3,923トン、再利用したものは、全体の48パーセントにあたる3,611トンでした。
 内訳は、スチールかんが874トンで610万4,000円、アルミかんが34トンで341万8,000円、死びん類が1,669トンで245万円、生びんが457トンで434万4,000円、金属類が577トンで346万円、合計3,611トンで1,977万6,000円の結果でした。
 この売り上げ金は、独自に回収している広見地区などを除く、304町内に出されたごみの量に応じて還元され、1町内あたりの平均還元金は6万5,103円になりました。



●予想以上の成果

 分別収集をスタートさせるときには、ごみの内容を分析し、不燃物のうち62パーセントが再利用できるというデーターがでていましたが、今回の48パーセントが再利用されている結果をみますと、一部町内が独自に回収していることを考えれば、予想以上の成果になっています。
 市民のみなさんには、指定された日時にかん、金属、びん、埋め立て物に分けて出していただいていますので、埋め立てごみ量は、過去10年間、月平均758トンでていたものが、326トンに減っています。これは埋め立て地へ行くごみが、以前の43パーセントに減ったということです。



●二重のメリットが

 分別収集をはじめる前は、不燃物として出されたごみは、すべて富士産業廃棄物処理場へ埋め立てていました。
 埋め立てについては、1トンあたり4,500円の処理費を払っていたわけです。
 それが、昨年度資源として再利用された3,611トンについては、処理費がかからなくなり、しかも売却金が支払われるという二重のメリットがあります。
 市民のみなさんにはお手数をかけ、中には「めんどうだ」という声も聞かれますが、資源の再利用とごみの減量化にこれからもご協力をお願いします。



●ごみ出しルールは守って

 みなさんの協力を得て予想以上の成果をあげている分別収集を、より発展させていくために、各家庭では 次のことにご協力ください。
 ごみは、決められた日時に、決められたものを、決められたところへということでお願いしています。しかし、それがまだ守られていないところがあるのです。
 なかには、収集日でないのに通勤途中で集積所に投げ入れていく。かん・びんを袋に入れたまま出してしまう。決められたもの以外でも平気で持ってくる家庭があります。
 指導員についても、町内によっては輪番制で行っているところがあり当番のときは朝いそがしいということも耳にします。規制に対するわずらわしさはあるでしょうが、指導員もみんながルールを守れば必要がなくなります。
 自分ひとりぐらいはという考えは絶対に持たないでください。

市長への手紙から

ごみ収集回数を増やしていただけませんか

要望 不燃物の収集はかん、金属類とびんそして埋め立て物に分けてそれぞれきめられた日に出していますが、現在の収集回数では家庭に置いておくのが大変です。
 収集回数を増やしていただけないでしょうか。

回答 ごみ袋の増加や、ごみ質の変化等に伴う処理経費の増加及び、焼却処一理施設の老朽化により新たな処理施設の建設等ごみ処理対策には多くの課題をかかえています。
 このことからごみの適正処理化を期すべく、資源ごみ分別収集やちゅう芥類の自家処理の推進などごみの減量化を進めているところです。
 ご要望の不燃ごみ収集回数の増加ですが、資源ごみ分別収集の実施に際し、増員、増車等による処理経費の増加を抑止するため、みなさんのご理解、ご協力のもとに集積場所を減らさせていただきました。これらの経緯及び富士市がかえている処理問題の現状においては、収集回数を増やすことは困難ですので、現状をご理解たまわり、今後ともご協力くださいますようお願いいたします。


- 図表あり -
( 図表説明 ) 資源ごみの回収売却実績(昭和56年10月〜58年3月)
( 図表説明 ) 埋めたてごみの推移
添付ファイル
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