富士市 FUJI CITY Official Site

富士市
広報ふじ > 昭和58年 > 昭和58年5月5日 364号 > 【広報ふじ昭和58年】ふるさと昔話

【広報ふじ昭和58年】ふるさと昔話

平垣町の札の辻橋

 富士本町通りから旧東海道を西へ500メートルほど向かうと、札の辻橋にさしかかります。「札の辻」というのは、その昔、実相寺が全国でも名の知られたお寺として栄えていたころ、参拝に来た人たちが、ここでお札を買ったので付けられた、といわれています。

海野嘉一さん
平垣町(64歳)
- 写真あり -


実相寺へあと一里

 札の辻橋は、平垣本町の東京電力西側を流れる共同掘に架けられた、長さ5メートル、幅6メートルほどの橋です。ここから西へ約4キロメートルほどの所に実相寺があります。
 岩本山を背にした実相寺は、今から800余年前の久安年間、鳥羽法皇(とばほうおう)の仰(おお)せにより建てられたといれれてします。当時、西に比叡山(ひえいざん)、東の実相寺とまでうたれれ、全国でも有名なお寺でした。
寺には、何百人という修業僧が勉学し、ここで寮生活を送っていたそうてす。寺の敷地も広く、一里(約4キロ)、四方あり、南は現在の平垣まであったということです。
 ちょうど、札の辻橋付近が境となり、全国から
訪れる修業僧や信者たちは、ここでお札を買い境内へ向っていったのてはないでしょうか。お寺の山門のようなものが、ここにあったのかもしれません。
 旧東海道が通っているこの付近は相当昔から人家があり、栄えていたと思えるんです。昔、この付近は富士川の河原だった、といれれますがそれは間違いですね……。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 東京電力(平垣)横の「札の辻橋」
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
Get Adobe Reader
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
E-mail kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp