【広報ふじ昭和58年】好評です『相談ふじ』
異性のことや非行問題など電話で応対
昨年、青少年補導センター内に開設した「相談ふじ」は、相談者の悩みや心配ごとを解決する手段として、大きな成果をあげています。
「相談ふじ」には、異性問題、友だち関係、進路のことなど、小・中学生及び高校生、また保護者などから、さまざまな電話相談が寄せられています。
半年間で499件の相談
「相談ふじ」は、青少年の悩みや心配ごとを電話で相談に応じようと、昨年の7月、市役所西側の青少年補導センター相談所(依田原新田94)内に開設しました。すでに、県のハロー電話や県内のいくつかの市でも実施しているところはあるものの、専属の相談員を置いて実施した市は、富士市が初めてです。
電話相談には、教育経験者やボランティア活動経験者など11人が、電話相談奉仕員としてあたっています。
奉仕員は、相談者の悩みや訴えを親切ていねいに聞き、それを解決する糸口を見つける援助などをします。
また、電話だけではどうしても解決できない場合などは、補導センター職員による「面接相談」も行っています。
「対人関係」が30パーセント
開設以来、1月31日までの半年間に499件の電話相談がありました。
この内訳をみてみると、相談者の割合は、青少年が42.4パーセント、成人が31.8パーセント、不明が25.8パーセントでした。
相談内容で最も多かったのは、友だちや異性問題など「対人関係」で148件。次いで、性についての悩みなど「心身の発達」が115件、「学校生活」についてが38件でした。この他に「無言」が81件。無言は、深刻な相談の前ぶれとも受けとれます。
男女の比率では、男の34パーセントに対して、女が50パーセントと上回っています。「対人関係」の悩みで最も多かったのが、一般と小学生で合わせて86件。
次に、中学生の24件、保護者23件の順でした。「心身の発達」については、性の問題や身体のことなど、中学生と高校生で約70パーセント近くを占めています。
保護者からの相談は73件ありましたが、このうち最も多かったのは「対人関係」で23件。次いで「非行」の15件、「心身の発達」10件、「学校生活」7件の順でした。
電話相談が最も多かった時間帯は、午後2時から4時までで、全体の約56パーセントを占めています。
経験豊かな相談員が
家庭内暴力や校内暴力が社会問題化されている反面、孤独な青少年が増えているのも事実です。話し合える友だちもいない。また、核家族化が進んでいる現在、若い親たちにとって、相談する年配者がいないなど......。
「相談ふじ」は、孤立化している社会生活の中で、青少年やその保護者の悩みなどを、社会経験豊かな奉仕員がお聞きし、それらを解決するための援助をいたします。どうぞ、お気軽にお電話ください。
「相談ふじ」の開設時間は、正午から午後7時までで、日曜、祭日を除き毎日開いています。
相談ふじ 51-3741(ミナヨイ)
- 図表あり -
( 図表説明 ) 各月の受信件数
( 図表説明 ) 内容別
- 写真あり -
( 写真説明 ) 「相談ふじ」は51-3741(ミナヨイ)です
全市に愛のひと声を
春に青少年を守り育てる運動
春は青少年にとって、人や・進学・就職などを迎えるため、環境が大きく変化し、精神的にも何かと落ちつかない時期です。
このような時期に、地域や家族間で青少年とのふれあいを深めたり、青少年を取りまく社会環境を良くすることが大切です。
3月10日から4月9日までは、「春に青少年を守り育てる運動」。
市および警察署などの関係機関では、運動期間中の3月10日から16日までを、青少年健全育成強調週間として、愛のひと声運動や補導活動などを行い、青少年の健全育成を呼びかけていきます。
強調週間の主な事業として、全市域にわたるいっせい補導と愛のひと声運動、広報車による全市域への啓蒙活動、社会環境をよくする特別啓発活動などを行います。
青少年を非行から守るには、家族同士の話し合いはもちろんのこと、社会環境を良くすることも大切です。
地域・家庭・学校が一体となって取り組むことが必要とされています。
あなたのひと声が、青少年を非行から守ります……。
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp