【広報ふじ昭和58年】依田原新田地先に 富士を映す水とみどりの市民公園 中央公園基本計画まとまる
市は、21世紀へ向けて「生産と生活が調和する産業文化都市」づくりをすすめています。
その一環として、昭和56年11月富士市中央公園基本構想検討懇談会を設置し、中央公園の基本構想及び基本的な方針について懇談会を重ねてきました。その結果、昨年3月、基本構想及び基本的な方針が答申されました。
市では、この答申に基づき基本計画、基本設計の策定を行って来ましたが、この程まとまりましたので、その概略を紹介します。
富士市の象徴として
豊かな緑につつまれた環境の中で、市民のレクリエーション、健康づくり、憩い、集い、催事、野外文化活動の中心的役割を担うとともに、非常災溝時にあっては、広域避難地としての機能を兼ね備えた、そんな公園が中央公園です。
緑に囲まれた、広い空間を持ち、市民が集まりやすく、利用しやすい市の中央部に位置し、富士市を象徴する総合公園です。
この中央公園が、市民交流の接点となって、市民連帯意識の高揚をはかり、ゆるぎない郷土愛育成の基盤となることを目指しています。
場所は市役所南西約500メートル
建設地は、市役所から約500メートル南西の潤井川添いの依田原新田地先。
潤井川をはさんで、東西2地区に分割され、全体の面積は6.3ヘクタール(1万8,900坪)、その内、西地区には既に市民プールが開設されています
東地区を富士山・緑・水の憩いのゾーン。西地区を健康づくりのゾーン。潤井川地区を展望と水辺のレクリエーションゾーンとそれぞれ特色を持った3つのゾーンに分かれています。工事は、7つの工区に分けて行い、部分的に開園していきます。
中央公園に通じる道路として、建設地に接する臨港富士線、田子浦伝法線、少し離れて田子捕臨港線の3本の都市計画街路の整備をはかります。
主な施設の紹介
次に、主な施設を紹介します。
1 入口広場
円型の噴水をメーンに、公園の雰囲気もを盛りあげた広場です。
人口の両サイドを濃い緑の樹林とすることで、さらに、中央公園のイメージを高めます。パーゴラのあるレストコーナーを設け、その中に花時計を配し離合集散と休憩機能を兼ね備えた広場となります。
2 噴水
入口広場中央に設ける円型の池とふきあげ型の噴水で、池の周囲は噴水の形にあわせて、自然石で縁どりを行います。
3 催物の広場
メーンの入口広場に続き、約2,000平方メートルの舗装広場です。
植木市やバザール等の会場に、あるいは離合集散の広場で、人の集まる場所としての機能性を重視した広場となります。
4 富士見の広場
- 写真あり -
5 富士見の丘
東地区南西部に標高15メートルの築山を設け、富士見の丘とします。
この築山の尾根上に、入口広場から中央公園橋に至る見晴らしのよいプロムナードを設け、富士山、愛鷹山の遠景から、公園の全体まで様々な景色を楽しむことのできるコーナーとなります。
6 池・滝
富士見の丘の麓に自然風の池を設けます。富士見の丘と一体となって芝生広場に潤いをもたらし、水面に富士を映すことができるよう他の位置や形に配慮してあります。また、滝を設けて、他に変化をもたせ夏期の涼味を与えるような景観をそえます。
なお、この他は、災昔時の非常用水としての重要な役割を果たすことになります。
7 流れ
東地区北西すみを滝口とする自然風の流れを設けます。自然石による谷川風の流れから次第に川幅を増して、ゆるやかな浅い流れとなって他に注ぎ、子どもたちが水あそびを楽しむことができるようになります。
8 ゆうすいの広場
富士山の清らかな水の湧き出る富士市にふさわしい、水のモニュメント「ゆうすい」を中心に置いた円型の広場です。この広場は、北東部の入口広場として機能するとともに湧水のある休憩広場となります。
9 野外ステージ
市民の文化活動の一端として利用できる野外ステージを設けます。
コンサートや映画会、講習会に利用されますが、プログラムによって、子どもからお年寄りまで幅広い利用ができるようになります。
10 健康の広場
西地区の中心的施設となる多目的な広場です。ゲートボール、テニス等の練習、ジョギングの起終点として利用される広場となります。
11 プレイロット
西地区に2か所設けます。一方は、木製遊具を備えたあそびの広場とし、他方は、トリムの広場とします。
トリムの広場では、基礎体力づくりや体力測定を、楽しみながら行うことができるようになります。
12 駐車場
西地区北側の三角形の土地を駐車場用地とします。収容能力は、およそ140台で、田子浦伝法線に面しており進入は容易です。
完成が待ち望まれる中央公園
公園の建設にはたくさんの経費がかかるので、完成までにはまだ年月が必要です。
しかし、この公園は市民のレクリエーションの場、出会いの場として果たす役割は大きいものがあります。
富士市のまちづくりの基本方針の「生産と生活が調和する産英文化都市」にふさわしい都市公園のセンターとして、市民の期待にこたえます。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 説明図
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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