私が、学校給食試食会に出席してみよう、という気になったのは、朝日新聞の“学校給食何を食べているのか”の記事が目に止まったからです。
それを読んで最も憤りを覚えたのは、全ての発想が企業の商業ベースで行われ防腐剤・発色剤・着色料などを無意識のうちに摂取させられている現状だという点でした。
育ちざかりの子どもたちにとって給食は、選択の余地なく口に入っていきます。一日に十数種類の物質が体内に蓄積されると思うと不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、出席して学校側の説明を聞き安心しました。化学調味料は一切使用していないこと。仕入れに当たってはその都度点検購入していること。栄養面でのバランス、添加物のことなど私の頭の片すみにあった一抹の不安が一つひとつ解消していきました。
出席していた多勢のおかあさんたちからは「おいしいですね」との言葉が聞かれ、私も文句なしにおいしいと感じ「学校給食はまずい」といった定説はくつがえされたように思いました。
この時の献立は、数日後わが家の食卓にあがりました。 (傘木・三品(みしな)さん)