前号に引き続き樹木の果たす効用について紹介します。
街路沿いや公園・庭先などの木々は美観ばかりでなく、大気の浄化作用、気温、湿度の自然調整……とさまざまに役立っています。
コンクリートと金属が“わがもの顔”の市街地にあっても、無機物の乾燥した雰囲気に植物の与えるマイルドなみずみずしさは他に考えられないものです。
また、樹木の緑色が人の視神経に及ぼす疲労を回復させる効果も知られているとおりです。
物理的な効用としては、並木があったために暴走車がくい止められ、歩行者に被害がなかったという例もあります。
樹木の方は幹が折れたり、倒れたりで惨たんたる姿になりますが、人命救助をしたというわけです。
このように樹木は人間生活に欠くことのできないものです。
夏は木蔭を与え、冬は暖かい日ざしを恵む街路樹は、市民のみなさんの協力を得て大切に育て、ますます街中の緑化を進めていきたいと考えています。 (市みどりの課)