あなたは、公園に行ったことがありますか?もし、あなたの行った公園が汚れていたり、荒れ放題だったら……。
このようなことのないよう、近くにある公園を私たちの手できれいにし、守っていこう−というのが公園愛護会。
市内には、この愛護会によって管理されている公園が、52か所あります。この中の一つ、鷹岡にある入山瀬公園を滝川に住む主婦、長島澄子さんにレポートしていただきました。
レポーター
主婦 長島澄子さん(50歳)東滝川町
- 図表あり -
公園を守る愛護会
現在富士市には、73か所の公園が設置されています。その目的によってそれぞれの名称があるわけですが(例えば児童公園、緑地公園など)
私は鷹岡にある入山瀬公園をルポしてみました。
その名の示すように入山瀬駅の西側にあるこの公園は、広さは0.33ヘクタールと中規模ながら近隣6地区の当番制によって、ていねいな管理がなされています。区子ども会・婦人会・老人会など、昨年は延べ1,099名の人たちの労力奉仕があったとか。実に整然としており、地区民の公園への愛情がそこここにみられ、まず心うたれました。公園の半分は、全くの広場で小グラウンドという感じですっきりしていて、周囲の生垣もきれいに刈り込まれ、チリひとつない、すがすがしい風景でした。
行き届いた管理運営
公のものだからと他人まかせにせずに、近所の人はもちろん、公園愛護会の会員がたえずみまわっているそうです。専業主婦である私には、愛護会という名も初耳でしたのに、事業計画や予算書などもみせていただき、行い届いた管理運営にただ感心するばかりでした。みんなの、この公園に対する愛情が、そくそくと伝わってきます。
ひるがえって、私たちの町にも公園があるはず、一度目を向けてみたいものです。市民のやすらぎの場であり、災害時には大事な避難場所にも指定されている各地域の公園、手入れは、なされているでしょうか。
客車はデゴイチ文庫
さて、入山瀬公園の特徴のひとつは、何といってもD51の存在です。
蒸気機関車D51は、昭和52年にここに運ばれました。自由にさわったり乗ってみることも出来、国鉄OB会の手入れによりぴかぴかです。さすがに本物の美しさといおうか、その重厚な姿は昔の日本家屋をホウフツさせるようななつかしさと、にぶい輝きがありました。
客車は、なんとデゴイチ文庫という図書館に改造され、車内には約1,400冊の本が陳列されています。冷暖房に電話、水洗トイレの設備も整い、こざっぱりした感じでカーテンの色ひとつにしても細やかな心づかいがみられて好感がもてました。
私は、入山瀬公園愛護会会長の植松さん、梶原さん、小林さんの3人と向かいあってシートに坐り、ほんの少しの間旅の気分を味わいながら、公園のこと文庫のことを聞かせていただきました。