夏場は、生ごみの増える時期でもあります。
スイカ、ブドウ、メロンなどの果物は、私たちにその味を十分に楽しませてくれます。しかし、これがごみとなると大変。
夏場の生ごみは水分が多いため、非常に焼却しにくくなります。
このため、焼却場の能力は大幅にダウン。生ごみは、特に水切りをしっかりしてから出してください。
●増える処理経費
私たちの生活が豊かになるにつれて、ごみの量と処理する費用は年ごとに増えてきました。
昨年1年間に、各家庭から出されたごみは5万759トン。1世帯あたりにすると906キロにもなります。
このごみを処理するために、1年間に8億2,200万円の費用がかかりました。1世帯あたりにすると、1万3,986円負担したことになります。
現在、1トンのごみを処理するのに1万6,196円かかります。
このように、ごみを処理するためには莫大な費用がかかります。
●月3,609トンのごみが
現在、市ではごみを不燃物と可燃物に分けて回収しています。不燃物については、昨年の10月から実施した分別収集によって、相当の減量が図られました。しかし、燃せるごみつまり、可燃物は年々増加し、10年前の3万5,000トンに比べ、8,000トンも増加しています。
可燃物の量は、昨年1年間で4万3,312トン。これを月平均にすると、3,609トンになります。
月別で1番多かったのは、7月の4,163トン、次いで8月の3,888トンでした。
●最も多い7・8月
可燃物については、現在第一清掃工場の2基の焼却炉で、焼却処分しています。炉の焼却能力は2基で、1日180トン位ですが、炉が古いため約140トンしか焼却できません。月平均にすると約3,500トン。したがって、焼却能力は限界に達している状態といえます。特に、7月・8月は、水分を多く含んだごみが増えて焼却能率が悪くなります。
水分を含んでいるごみを燃やすということは、それだけ余分に燃料を使うことにもなります。
●水分が36パーセントも
次に、みなさんの家庭から出された、生ごみの分析調査結果について紹介します。まず、ごみの中には水分が36パーセントも含まれていました。この水分とは別に、台所の残飯などの厨芥類(ちゅうかいるい)49.6パーセント、紙類32.6パーセント、布・繊維類7.8パーセント、プラスチック類8.5パーセントでした。このように生ごみの中には、資源となる紙類が多く含まれています。それと、水分が3分の1も−。
したがって各家庭で、生ごみを出すときは、水をしっかり切ってください。それがごみの減量につながります。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 過去10年間の生ごみ月別量
( 図表説明 ) ごみ量の推移
( 図表説明 ) 生ごみの中にはこんなものが 昭和57年・調査
- 写真あり -
( 写真説明 ) 水分の多いごみは回収も大変