新学期は、子どもの交通事故が心配される時期でもあります。
特に、新入学(園)児をもつ家庭では、子どもの特性を十分に理解し、日常生活の中から交通ルールを覚えさせることが大切です。
●具体例をあげて
昨年1年間に市内では、219件の子どもの交通事故が発生しました。
事故原因としては、そのうちの約41パーセントが、とび出しと車の直前直後の横断です。
事故原因からもわかるように、子どもは、1つのことに夢中になると周りのものには目が入らなくなる、物事を単純にしか理解できず、考え方も自己中心的になるという特性をもっています。また、子どもは、「危ないよ」「気をつけてネ」というような具体性のない言葉をかけられただけでは、十分に理解できません。どうして危ないのか、何に気をつければよいのかを具体的に教えてあげることが必要です。
●登下校時に多い事故
事故を時間的にみると、登下校時が一番多く発生しています。
登下校時の事故を防ぐには、親が子どもといっ緒に通学路を歩き、危険な場所を教えておくことも必要です。通学路で多い事故の原因としては、「忘れ物を思い出した」「遅刻しそうになった」「叱られて家を出た」などがあげられています。このようなことのないように、寝る前には翌日の準備を済ませ、登校時間には余裕をもたせるように習慣づけましょう。
●春の交通安全運動を実施します
今年も、春の交通安全運動が4月6日から15日までの10日間、全国一斉に実施されます。
今回の運動は、
・歩行者、特に子どもの交通事故防止
・二輪車・自転車の安全利用の促進
・安全運転管理の充実と安全運転の確保、の3つに重点が置かれます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) こんなに違う目の高さ
( 写真説明 ) おとなとこどもでは視点の高さが違うため、おとなには先を見とおせても、子どもには見えません。