市は、11月1日市内瓜島の富士商工会議所会館で、昭和56年度市長表彰式を行います。
今回、表彰を受けられるのは、特に市の教育文化、産業、社会福祉、保健衛生などに貢献し、いちじるしい功績のあった5人です。
毎年、新市誕生の日を記念して、市長から表彰状と記念品が贈られます。
■教育文化功労
小山もと子さん(平垣本町 63歳)
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昭和26年の混とんとした社会情勢のもとで、 文化の潤いを求め自然の草木を染料に、庶民生活の中から芽生えた「富士の型染」の創始者として、30年の長い間、創作活動と型染の普及につとめてきました。
その間、成人学校染色工芸科の講師や多くの型染グループの育成指導にあたるとともに、各種の作品展をとおして郷土に根ざした市民文化と伝統工芸の振興に、多大の貢献をされました。
■産業功労
高橋雄一さん(横割6丁目 71歳)
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24年有余の長い間、農政と農業の発展に専念され、その間、富士農業協同組合長理事及び富士市農業委員をはじめ、各種農業団体の要職を歴任されました。
農協の体質改善の推進力となり、近代農協経営の拡充整備をすすめるとともに、早くから地域特産のいちご栽培等、施設園芸の振興並びに、そ菜の生産組織と共販体制の確立に尽力され、農家経営の安定向上に多大の貢献をされました。
■産業功労
佐野道江さん(本市場 71歳)
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昭和20年、主人の突然の死により、主婦の座から一変して実業界に身を投じて以来、35年有余の長い間、卓越した識見と努力をもって、新しい技術と製品開発に意欲的にとりくみ、堅実な事業の拡大をはかりました。その間、富士商工会議所議員及び婦人部長の要職を歴任し、中小企業の振興に尽されたほか、富士市未亡人会々長、民生委員、静岡家庭裁判所調停委員等をとおして、社会福祉の増進に多大の貢献をされました。
■社会福祉功労
伊藤円照さん(字東川西町 62歳)
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昭和20年、方面委員に就任して以来、36年有余の長い間、要保護世帯の援護と自立更生のため献身的な奉仕活動をつづけられてきました。
その間、富士市民生委員連絡協議会副会長及び、原田、富士見台地区民生委員協議会総務の要職を歴任し、住民福祉の向上に尽力されました。このほか、吉原老人ホーム建設にあたり、用地の協力をとおして老人福祉の増進に多大の貢献をされました。
■保健衛生功労
家田正栄さん(平垣本町 83歳)
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昭和2年、市内平垣に内科・小児科医院を開院して以来、54年有余の長い間、地域医療に専念されてきました。
その間、富士市医師会長をはじめ多くの医療団体の要職を歴任し、その卓越した識見をもって国民保険制度の創設に尽力されました。
また、富士町々医並びに富士老人ホームの嘱託医として在任、33年にわたり保健衛生の向上と福祉の増進に多大の貢献をされました。