【広報ふじ昭和56年】なんといっても愛情をほしい…
仲間を捨てる人間が…
僕の名前は弁慶。今年で満4歳。人間でいうと28歳位かな。自分で云うのもなんだが、名前と顔に似合わず、気はやさしくて力もち…。
子どものころから、ずっとこの家に住んでいるんだ。
主人は、犬が好きで僕のことをとてもよく面倒みてくれる。家には、僕のほかにノブというボクサーもいる。彼はもう10年近くもいるから、人間でいうと80歳位になるんじゃないか。
人間の世界では、「敬老の日」というものがあって、お年寄をいたわってくれるそうだけど。主人もノブをとても可愛がっているよ。
そういえば、犬にも「動物愛護週間」というものがあって、“動物を可愛がろう”なんて叫ばれるんだ。9月20日から26日までだそうだけれど、一週間ばかりじゃなく、ずっと可愛がってほしいよ。
そういえば最近、われわれの仲間を捨てる人間が多いようだな。この間も、うちの前へ小犬を捨てていった人間がいたんだ。こんなことはしてほしくないね。
散歩はいいね−
僕の大好物は鳥肉。ぜいたくかもしれないけど−。いつもはドックフードと牛乳。楽しみは、2回の食事と毎日の散歩かな。主人が仕事から帰ると散歩に連ていってくれるけど、なんといっても運動することは気持いいね−。
それに、世間のこともよくわかるから。
仲間には、運動させてもらえなくて、ムシャクシャしているやつもいるよ。こんなときは、人間にかみつきたくなるんだよなー。
これとは反対に、放し飼いになっているやつもいるそうだ。人間の作ったサツマイモやニンジンなどを荒らすようだけれど、よくないことだな。
それから、住所不定の仲間もふえているようだけど…。人間が仲間を捨ててしまう−こんなことをしちゃいけないな。
僕は週に一度か二度位、主人にからだを洗ってもらうけれど、これは気持がいいねー。特に夏は虫がつくから、きれいにしててほしいよ。僕たちにとって、食事・散歩・しつけは当然ながら、なんといっても主人の愛情をほしいよ。
そこから信頼感が生まれると思う。
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