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【広報ふじ昭和56年】ふるさとの昔話

農業への努力 その2 浮島沼の開発

昭和放水路

 昔、浮島沼は、全国でも有数な湿地帯として知られていました。
 大雨や台風のたびに、沼は大きな湖のようになってしまいました。
 今から約150年ほど前、原の増田平四郎は、この浮島沼を開発するため放水路を造ることを考えました。
 放水路を造り、沼の水を直接海へ流すことによって、田を広げ、水害からも田を守ろうとしたのです。
 しかし、平四郎の考えは村人から反対され、協力してもらえませんでした。韮山の代官所へも何回となく訴え続けました。
 そして、初めて訴えを出してから20年後の1866年に、ようやく代官所から許可をもらい、工事を始めました。2年半後に放水路は完成。
 しかし、その年の高波によって、あとかたもなく、こわされてしまいました。その後、再び直すことはできませんでした。
 それから、68年たった昭和12年、同じ場所に放水路が造られることになったのです。それが現在の昭和放水路です。

川尻町 久松 清さん(63歳)
- 写真あり -

 この辺の田んぼは、昭和放水路ができる前は、大雨になると愛鷹山からの水と、海からの海水で、どろ沼となってしまった。
 舟に乗って、稲かりをしたこともあるよ。
 工業団地の裏に「水門めがね」があり、海水を防ぐことと、排水の役目をしたんだ。放水路のおかげで、水はけがよくなった…。
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