富士市 FUJI CITY Official Site

　日本の工業の実態をつかみ、経済対策の基礎資料となる「昭和55年工業統計調査」が、このほどまとまりました。
　工業統計調査は、毎年12月31日現在で、全国の製造業を営むすべての事業所を対象に行い、製造品出荷額等や事業所数などをまとめたものです。
　市内の製造品出荷額等は、1兆2,054億円で、昭和54年に引き続き県下で2位でした。


■浜松に次ぐ1兆2,054億円

　富士市の昭和55年12月31日現在の製造事業所数は1,474事業で、従事する人は4万6,184人、製造品出荷額等は、1兆2,054億6,094万円でした。
　これを前年と比べると、事業所では16事業所（1.1％）減少、従業者数では107人（0.2％）増加、また製造品出荷額等は、1,344億4,450万円（12.6％）の増加でした。
　輸送用機械、化学工業などの重化学工業が製造業に占める割合は、事業所数44．6％、従業者数53.4％、製造品出荷額等50.6％と、重化学工業のしめる割合が大きいことを示しています。
　従業者1人当りの出荷額等は、従業者規模3人以下の事業所が平均536万円に対し、同300人以上の事業所では、3,386万円で、約6.3倍の開きがあります。
　また、県下市郡別で製造品出荷額等をみると、浜松市の1兆3,268億円が第1位で、県下の製造品出荷額等の14.1％を占め、次いで本市1兆2,054億円（12.6％）、清水市8,812億円（9.2％）静岡市6,761億円（7.1％）、磐田市5,809億円（6.1％）の順で、この5市で県全体の49.1％を占めています。


■事業所数は1,474事業所

　事業所数を産業別にみると、パルプ・紙の362事業所が最も多く、次いで一般機械255事業所、金属製品173事業所、食料品137事業所の順でした。（グラフ1）
　前年に比べて増加した産業は、金属製品が17事業所、次いでその他5事業所、電気機械3事業所、精密機械2事業所の順。
　一方、減少した産業は、パルプ・紙18事業所・輸送機械18事業所・鉄鋼業3事業所・繊維工業2事業所の順でした。


■従業者数は4万6,184人

　従業者数を産業別にみると、パルプ・紙15,741人、輸送機械8,616人、電気機械4,597人、化学工業4,032人の順でした。
　前年に比べて増加した産業は、金属製品が315人、輸送機械285人、電気機械169人、精密機械151人の順。（グラフ2）　
　一方、減少した産業は、パルプ・紙758人、一般機械144人、窯業・土石26人、繊維工業15人の順でした。


■40％を占めるパルプ・紙

　製造品出荷額等を産業別にみると、パルプ・紙が4,906億5,737万円、次いで輸送用機械2,338億6,051万円、化学工業1,375億9,205万円、電気機械1,218億2,702万円の順でした。（グラフ3）
　前年に比べて増加した産業は、パルプ・紙805億1,267万円、輸送用機械354億5,187万円、化学工業108億3,488万円、食料品77億3,658万円等の順でした。
　減少した産業は、電気機械244億7,990万円でした。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 事業所数（グラフ1）
( 図表説明 ) 従業者数（グラフ2）
( 図表説明 ) 製造品出荷額等（グラフ3）