富士市 FUJI CITY Official Site

富士市
広報ふじ > 昭和56年 > 昭和56年5月25日 環境週間特集号 > 【広報ふじ昭和56年】よりよい環境を求めて

【広報ふじ昭和56年】よりよい環境を求めて

第9回環境週間 6月5日〜11日

6日5日から11日までは「環境週間」
 この期間中に、地域清掃や公共施設の美化清掃、工場監視パトロールなどの行事が行われます。
 快適な生活環境をつくるには、私たちひとりひとりが身近な環境問題に目を向け、「自分たちのまちは、自分たちの手できれいに…」という心構えが大切です。
6月5日(金曜日) ノーカーデー
 排気ガス、騒音などの車公害について孝えるため、ノーカーデーを実施します。
 市民のみなさんもなるべく車を運転しないようにご協力ください。
6月6日(土曜日) 青空に願いをこめて
 富士第一小学校の生徒たちが、美しい環境づくりの願いを込めた短冊を風せんにつけ、大空へとばします。
6月6日(土曜日) 公共施設の一斉清掃
 市職員が、市役所周辺や第1清掃工場、西部浄化センター、中央病院などの公共施設を一斉に清掃します。
6月7日(日曜日) 地域清掃の日
「美しい地域環境づくりは、地域住民の手で」ということから、地域清掃の日を設定し、河川・道路・公園などの清掃を大がかりに行います。地域のみなさんのご協力をお願いします。
6月10日(水曜日) 苗木の配布
 緑を守り育てる気持を高めるとともに、緑をふやすため、くすの木の苗木を希望する町内へ配布し、それを公会堂などの公共施設へ植樹していただきます。
7月11日(土曜日) 河川美化PR
 吉原・富士・鷹岡の各商店街の街頭で、河川美化のパンフレットを配布します。

明るい住みよいまちに

田子浦小学校6年 時田有紀
- 写真あり -

 国語で「こいのいる川」を勉強し私は川や海などをきれいにし周りを美しくすることは、人間の責任でもあると思いました。そこで私も自分の周りについて考えてみました。
 大事なことは、家庭でのゴミをなくすことです。各家庭でたくさんゴミを出さないように気をつければいいと思います。私の家では、カンヅメをあけたら大きなカンの中に小さいカンを入れてすてたり、牛乳パックの中に食べ残りを入れてすてたりゴミを少なくするために努力しています。私は空きかんなどはきれいに紙をはり、花びんにしたり、えんぴつ立てにしたりしています。
 もう1つやったらいいなと思うことがあります。それは私達の住む周りを明るくすることです。学校の花だんを見て私はすばらしいなあと思います。公園も空き地も花でいっぱいにすれば明るくてきれいになると思いました。学校の花だんのように明るく美しくする。そのためには、私達1人1人が草花を植え、育てて大切にしていかなければならないと思います。
 私の家の周りはアスファルトのため緑が少ないので、発ぽうスチロールの箱へ土を入れて球根を育てました。今年の春にはチューリップや水仙の花がきれいにさきました。これが私の町内全体だったら、もっと明るくなったことだろうと思います。
 私達1人1人が草花を愛し育てる心を持つことができ、みんなが実行できたら、明るい住みよい町になることだろうと思いました。

美しさを守るこころ
岳陽中学校3年 池田愛美
- 写真あり -

 私たちの学校−岳陽中学校は、自然がそのまま残っているすばらしい環境の中にあります。
 先日、朝礼のとき、校長先生が全校生徒を回れ右させました。私たちが向きあったのは、白雪が輝く富士山でした。他県からの転校生は、みんなこの美しい景観に感動します。
 私たちは、この美しい環境に心が慣れすぎてしまわないよう、いつも新鮮な気持ちで、恵まれた郷土の美と自然をより美しく、よりすばらしいものにしていかなければならないと思います。岳陽中の生徒会が、生徒会活動の中にボランティア活動を取り入れて、地域奉仕の活動を続けているのも、そういう趣旨に基づいています。
 4月25日、市立博物館が開館されました。博物館は岳陽中の学区内にあります。私たちは、この郷土の誇りである博物館を大切にしていきたいと思います。そんな気持ちで博物館の開館日の前日、生徒会によるボランティア活動として博物館周辺のゴミ拾いを行いました。たくさんのゴミが足の踏み場もない程落ちていました。私たちはすがすがしい気分で開館を迎えてもらおうと、一生懸命にゴミを拾い、草をむしりました。
 掃除が終わって、きれいになった跡を見て、400人の力はすばらしいと感じましたし、掃除というものは手をかければかけるほど、終わったときに感じるすばらしさが大きいと思いました。
 自然を汚さず、環境を美しくする気持ちが、どの人にも行きわたるようになれば、それこそが、富士市の誇りになると思います。

そのほかの主な行事は

行事名               協力機関
☆交通標識の清掃及び点検      市交通安全指導員会
☆公共施設(保育園)の美化清掃   各園保護者会
☆1日機動隊長等による工場監視パトロール6月5日 
☆市民による工場調査6月9日     公害防止地域連絡会
☆廃棄物不法投棄パトロール     富士保健所
☆富士市玄関口の清掃        国鉄・岳鉄他
☆商店街の清掃           吉原・富士・鷹岡の商店会
☆岩本山ハイキングコースの清掃   岩松地区青年会
☆海岸保安林の清掃         保安林を守る会
☆丸火公園清掃           大渕老人会
☆公園緑地、緑道の清掃       公園愛護会
☆街路マスの草取り         町内会
☆臨港富士線街路マス歩道の清掃   市立商業高校生
☆市民の森植樹祭          緑いっぱい市民の会
☆工場・事業所1本植栽運動     
☆公共施設と周辺の清掃       婦人会他
☆緑地公園及び体育施設の清掃    市内スポーツ団体
☆消費者・業者・行政の話し合い   消費者連絡会
☆合成洗剤追放の運動報告      富士見台町内会
☆大気汚染常時監視局チェック    東京電力

住みよい生活環境をつくるには

「富士市をきれいにする懇談会」3部会で検討
 今年の2月、各種団体や知識経験者など市民34人で構成し、スタートした「富士市をきれいにする市民懇談会」は、3部会に分かれ、市民の手で住みよいまちづくりをすすめるための問題に取組んでいます。
 第1部会では、公共施設の緑化、街路沿線の緑化、家庭緑化などを検討。
 第2部会では、公園緑地の整備拡充、岩本山公園及び周辺の整備・保全など、公園緑地について検討。
 第3部会では、河川・海岸等の清掃美化、町の清掃美化、ゴミ等の再利用を含むリサイクル運動など、清掃美化などについて検討。
 市民懇談会は、これらの検討事項をふまえ、今後、清潔でみどり豊かな住みよい生活環境をつくるには、市民として、どのように対応し、実践したらよいかを具体的にうち出す予定です。

自然は偉大な芸術家

富士市長 渡辺彦太郎
 四季折々の日本の自然は、私たちに潤いと安らぎを与えてくれます。しかし、私たちは美しい草花や自然の造形を単なる景観として眺めているに過ぎないのではないでしょうか。この自然によって、人類の生存と発展が規制されてきたという厳粛な事実を認識しながら、自然を賢明に利用するという人間の知恵を働かさなければなりません。なぜならば、人間は、自然や緑と隔絶していては、健全で豊かな生活が営めないからです。
 このように私たちの生活と深いかかわりをもつ自然という偉大な芸術家の存在を正しく評し、演出することを考えたならば、自然破壊やゴミの山はおのずからなくなるのではないかと思います。
 辛いにして、富士市は、富士愛鷹山麓のすぐれた自然が有形、無形で市民生活を支える大きな役割を果しています。
 このかけがえのない自然という財産を市と市民が一体となって保護・保全し、これを次代へ継承していくことが私たちに課せられた責務であります。
 そこで、富士市は昨年、今ある自然の保護をその原点におきながら、自然環境を適正に保全し、緑を守り育てることを目的とした、富士市の自然環境の保全と緑の育成のための基本計画をつくりました。
 この基本計画は、「自然を守る」「みどり豊かな都市づくり」「自然の調査」「自然に学ぶ」という4つの大きな柱で構成してあります。
 市は、この基本計画により、自然と市民生活が調和した、豊かで潤いのある都市づくりを目ざし、いろいろな施策を実施していきます。この環境週間を足場として、市民みなさんの積極的な協力をお願いします。
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
Get Adobe Reader
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
E-mail kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp