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【広報ふじ昭和56年】ゴミを生かす

分別収集10月から一斉にスタート

 昨年11月、影山助役をリーダーとして市の部課長で構成した「廃棄物総合処理対策プロジェクトチーム」は、ゴミの資源化、再利用化の計画をこのほどまとめました。
 計画では、現在、不燃物として回収している、びん・かん・金属類などを別々に回収し、これらを資源として再利用しようとするもの。
 市は、この計画にもとづき10月からゴミの分別収集を実施します。


資源として再利用

 年々ふえるゴミの量。
 市内の各家庭から出るゴミは、一日平均可燃物が160トン、不燃物が34トンもあります。
 現在、市では、台所の残飯・紙くず・木くずなどは第一清掃工場で焼却処分し、燃せないゴミは埋立て処分しています。
 昭和54年度のゴミ処理量をみると、じん芥・紙・繊維類などの可燃ゴミが4万4,738トン。びん・鉄・プラスチックなどの不燃ゴミが、8,474トン。
 処理経費は、7億5,500万円にものぼっています。
 しかし、これらゴミの中には、古紙やびん、かん類などのように、資源として再利用できるものが多く含まれています。
 市が、昭和54・55年におこなったゴミの分析調査によると、可燃物の中には、「古紙・繊維類」58パーセント、「金属類」3パーセント、不燃物の中には、「びん類」31パーセント、「かん類」27パーセントが含まれていることがわかりました。
 そこで、現在、ゴミとして出されている可燃物や不燃物を分別収集することによって、資源としての再利用化と、ゴミの減量化を図ろうとするのが、分別収集の大きなねらいです。


「びん」「かん・金属類」「埋立物」に分けて

 計画によると、古紙・繊維類については、現在、PTA・婦人会・業者などにより回収活動が行われているので、現在のシステムをより積極的に推進し、ゴミの減量化を図る。
 びん・かん・金属類については、取扱いのわずらわしさから、ごく一部の団体で回収されているだけで、業者においても積極的には回収されていません。
 このため、家庭から出る多くは、不燃ゴミとして処理されているのが現状です。
 このようなことから、不燃ゴミについては、市民みなさんのご協力のもとに、「びん」「かん・金属類」「埋立物」に分けて出していただき、これを市が回収する分別収集の方法をとります。


 集積場所は約900か所

 分別収集は、「びん」と「かん・金属類」が毎月1回づつ、「埋立物」が毎月2回、回収されます。
 「びん」については、各自に集積場所で、再利用びんと資源用びんに分けて出していただきます。
 「かん」と「金属類」については、同じ集積場所に出していただき、「かん」は、回収容器に入れていただきます。
 不燃物の集積場所は、現在、市内に約1,700かか所ありますが、分別収集を行うためには、回収に要する作業手数及び、作業時間の増加などから、集積場所を減らさなければなりません。このため、分別収集時の集積場所は、おおむね900か所位になり、1か所当り平均50世帯から80世帯になります。
 分別収集の徹底をはかるため、各集積場所に管理指導員を置き、集積場所の管理・分別の適正化を図るための指導をしていただきます。
 びん・かん・金属類の売り払い代金は原則として地域(町内会単位)に還元します。なお、分別収集は全市内一斉に10月1日から実施します。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 分別収集方法

ゴミのリサイクル運動
広見小学校6年 山下訓子さん
- 写真あり -

 私は、このリサイクル運動のことは何も知りませんでした。でも、家庭科の授業で、いらなくなったビンやカンは、またもとのビンやカンにもどることを知って、びっくりしました。それは、不燃物に出した物は永久に地面の下かと思っていたからです。
 けれど、広見地区で、資源回収をやって、もとのビンやカンになるのでよかったと思います。それにわれてしまったビンは、ふたたびとかして、作り直せると知りました。
 私ほ、うめたて地へ行くより、このリサイクル運動のやりかたの方がいいと思いました。
 それは、むだにならないし、うめたて地へ行くと、また新しく作るのに、たくさんの資源が必要になるからです。
 お店にきて、また買ってというように、くり返しくり返し一本のビンやカンが、何回も生まれ変わってくるということは、とてもすばらしいと思います。
 私も、資源回収に協力して、限りある資源をたいせつにしたいと思います。
 これからも、リサイクル運動に参加して、むだのない生活をするように気をつけていきたいと思います。
- 図表あり -
添付ファイル
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