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【広報ふじ昭和56年】潤いのある生活きれいな街づくり

56年度はこんな運営を…

■渡辺市長の施政方針演説

 渡辺市長は、3月定例市議会本会議で、昭和56年度の冒頭にあたって、施政市針演説を行いました。
 この演説の中で市長は、生産と生活が調和する産業文化都市の建設に向けて、“文化の香り豊かな美しいまちづくり”と“生涯を通して学ぶ心豊かな人づくり”に重点を置いた、施政運営をしていきたいと強調しました。
 以下は、その要旨です。


■富士市を美しいまちに育てよう

 市民一人ひとりの生きがいを大切にし、豊かでうるおいのある生活を!
 一昨年、文化の時代に対応して発足した「富士市文化懇談会」の答申を得ながら、行政に文化の香りづけをしていく。たとえば、富士駅前広場の横断歩道橋に富士市を象徴するブロンズ像を配置するなどあらゆる分野で文化性の高い美しいまちをつくっていく。また、先月スタートした「富士市をきれいにする市民懇談会」を中心に、市民みんなが身のまわりの環境を美しくして、お互いの公徳心を向上させていく。


■一緒に学んで楽しい仲間と人づくり

 ゆとりのある心豊かな人生を!
 人の一生を通じて仕事に、趣味に、幅広い分野で自ら進んで学び、教養を高めて、誰もが生きがいのある充実した生活を築いていく。そのためには、今までの社会教育活動などを更に充実させるとともに専門的な知識や教養を高めるために新たに市民大学講座を開設する。また、地域社会を考える青年研修などを積極的に推進していく。


■市民の要求に応えられる意欲的予算を

 きわめてゆるやかな景気回復の現状から、国は56年度の経済見通しとして実質経済成長率5.3パーセントの達成を見込んでおります。このような国の情況を踏まえて市は、あくまでも健全財政を保ちながら、事務事業の見直しと行政経費の節減合理化により、生活に関連した社会資本の整備とますます拡がる行政需要に対処する意欲的な予算をつくりました。


■事務処理にオンラインシステムを導入

事務処理にオンラインシステムを導入
 市民のみなさんから寄せられる要望は、年々、幅広く複雑なものに。
 これらの要望に早く正確に対応ししかも、行政経費を安くおさえていくためには、住民情報オンラインシステムの導入が必要になってきます。
 市は、昨年からこのシステムの開発に検討を重ねてきましたが、ようやく基本計画ができ、57年度から順次実施していきます。
 また会計事務のオンラインシステムも57年度からの実施を目指して進めるほか、印鑑証明事務をスムーズにするため印鑑自動検索機を取付けて、市民課窓口での待ち時間を短くするよう改善を図ります。これには、プライバシーの保護も当然考えていきます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 3月定例市議会を傍聴のみなさん

■56年度予算と55年度予算を比べると

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             55年度          56年度
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 一般会計   313億3,500万円  346億7,000万円
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 特別会計   144億  744万円  180億5,660万円
(含 公営企業会計)
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◇ひと口メモ 市議会
 三月定例市議会が、五日から二十三日まで開かれました。この三月議会は、予算議会ともいわれ、新年度予算などを審議します。
 市議会には、定例市議会と臨時市議会の二つがあります。
 定例市議会は一年に四回、三月・六月・九月・十一月に必ず開かれます。
 臨時市議会は、台風や地震などの災害を受けたため、急にお金が必要となったときなど、特別に開かれます。
 市の予算や条例は、すべて市議会で審議され決められます。

5つの柱を中心に 東部下水処理場や仮称岩松第二小用地を取得

■いのちと健康を守るために

 市民の健康を守る市立中央病院の拡充整備事業は、「新しい場所に、新しい病院をつくる」という基本的な方向づけがされました。
 56年度は、病院用他の取得及び基本設計等の委託を実施します。
 災害の防止対策については、予想される巨大地震等に備え、54年度から自主防災組織の育成、防災資機材の整備を図ってきました。 今後もなお一層、防災拠点の強化と防災体制の充実を積極的に推進します。
 また、市街地の河川溢水対策及び災害防止を目的として、伝法沢川片倉地先に雨水貯留ダムを国の補助を受けて建設します。
 このほか、富士・吉原海岸の保全と高潮対策についても、侵食対策事業の早期完成をめざし、引き続き関係機関に強く要請していきます。


■快適で住みよい豊かなまちをつくるために

 市民が文化的な生活を営んでいくためには、生活関連施設の整備は、最優先で取組まなければなりません。
 土地区画整理事業については、富士駅周辺をはじめ依田原新田・富士中部地区の事業を引き続きすすめていきます。
 下水道事業については、かねてから懸案となっている東部処理区事業に全力を傾注します。
 関係地域住民の理解のもとに処理場の用地取得を図ります。
 ごみ処理対策について56年度は、市民の理解のもとに、資源化、再利用のできる「びん類」「かん、金属類」と「埋立ごみ」の3つに分類した分別収集を10月から実施する予定。
 資源リサイクル運動の積極的な推進とごみの減量化を図っていきます。


■こどもや老人等の生活を守るために

 今年は国際障害者年にあたり「完全参加と平等」に向け、各種の事業を推進します。障害者対策については、障害者自身の自立への努力とこれを援助するための市民啓発事業を重点的にとりあげます。
 心身障害児対策については、教育訓練を重視した障害児の保育を実施していくため、市立保育園3か所を指定し障害児保育のシステム化をすすめます。
 老人福祉対策については、生きがい。在宅福祉対策に重点を置き、福祉センター広見荘で「生きがいと創造の事業」を、ねたきり老人について一時的に保護を必要とする場合に、「ねたきり老人短期保護事業」を実施。


■教育や文化の水準を高めるために

 文化都市づくりを目ざす富士市にとって、義務教育をはじめとする教育環境の充実は重点課題の一つです。
 義教育施設の整備については、吉原北中学校が、市内14番目の中学校として富士見台に開校します。
 このほか、吉原北中にプール新設、吉原・吉永第一・鷹岡小学校の校舎改築、天間小学校に屋内運動場の新築事業など。
 生涯教育の一環である社会教育の充実を図るため、吉原小学校区に公民館を建設するとともに、市民大学講座を開設します。
 少年自然の家に屋内運動場を建設し、より一層施設の充実に努めます。


■豊かな市民生活を支える産業経済の振興をはかるために

 豊かな市民生活を支えるには、産業の積極的な振興が図られなけれはなりません。
 しかし、長期にわたる景気の停滞から中小企業をとりまく経済環境は依然として厳しい状況下にあります。
 家庭紙工業組合に対しては、緊急不況対策資金貸付利子補給の措置を講じ、地場産業の育成に努めるとともに、引き続き中小企業に対する金融対策として、商工中金への預託についても十分に配慮をしていきます。
 農業の振興については、適地、適産を原則に農業経営の体質改善、合理化を図っていきます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 高潮対策も…富士海岸防潮堤

■新年度予算に私もひとこと

●子どもは伸び伸びと
滝戸 佐野まつえさん(34歳)
- 写真あり -

 現在の岩松小学校の規模としては、児童数が多すぎるのでは…。やはり子どもは伸び伸び育ってほしいです。
 岩松地区にもう一つ小学校ができると、通学距離も近くなるし、教育面でもプラスになると思いますね。


●貯留ダムができれば…
錦町 太田米作さん(72歳)
- 写真あり -

 小潤井川か氾濫するたびにうちは被害を受けている。
 今、小潤井のかさ上げや改修工事をやっているけど有り難いね。これで、伝法沢川に貯留ダムができれば、溢れる水のおそれや雨の日の心配もいらなくなるかな。

●早く下水処理施設を!
中里2丁目 杉山美和子さん(50歳)
- 写真あり -

 下水がないので、家庭排水を流すのに苦労します。蚊や蝿も多いので困ります。
 この近くに東部下水処理場が出来るようだけれど、処理場ができれはこのようなこともなくなるでしょう…。待ち遠しいわ。

●大きな総合病院が必要
湯沢平  八十田実さん(31歳)
- 写真あり -

 市立中央病院には、1月から眼の治療で毎日通院している。とにかく利用者が多いので、待ち時間も長くて困る。午後も診察してほしいなあ。
 市内に大きな総合病院があると便利だし、立派な病院ができることを期待しているよ。
☆春の全国交通安全運動4月6日〜4月15日
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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