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　渡辺市長は、3月定例市議会に提案する昭和56年度予算案を内示しました。
　その中で、財源的には厳しい経済情勢下にあって、一般財源の大幅な増収は期待できないが「生産と生活が調和する産業文化都市」の実現を目指して、意欲的な予算編成を行った。特に、義務教育や地震対策、都市計画、下水道、福祉、市立病院などの諸事業に積極的に取組む姿勢を明らかにしています。

■総額は前年度に比べ15.3パーセント増の527億円

　内示した予算総額は527億2,660万9,000円で、前年度当初予算に比べ15.3パーセント増となっており、内訳は一般会計346億7,000万円（前年度当初予算対比10.6パーセント増）　特別会計180億5,660万9,000円（同25.3パーセント増）の規模となっています。
　予算案の中に盛込まれた主な事業の概要は次のとおり―。

●健康が何より
いのちと健康を守るために…32億9,020万円
　豪雨のたびに水害をもたらす小潤井川の出水を根本的にメスを入れて解消するため伝法沢流域の片倉地内に全国でも初めての流域内雨水貯溜ダム（5万トン）建設用地費など1億4,300万円（総事業費7億2,000万円）市立総合病院の新設整備用地費などとしてとりあえず5億2,640万円。これらを含めて保健・医療対策19億1,900万円、救急医療対策6,999万円、公害防止対策5,273万円、交通事故防止対策1億4,997万円、火災防止対策4,200万円、地震など災害防止対策9億8,300万円、55年度でほぼ完了した災害復旧に7,400万円。
●富士山にマッチしたきれいな街に
快適で住みよい豊かなまちをつくるために…110億7,959万円
　西部浄化センターに次いで東部地区に下水処理場を建設するための用地費などに20億1,650万円、ごみ埋立処分地に1億円、斉場会館（火葬場）整備にとりあえず1億円、10月から市民運動として盛り上げるごみ資源化再利用のために2,605万円。これらを含めて住宅対策6億5,987万円、市道関係12億4,800万円、都市計画11億2,666万円、土地区画整理事業16億7,825万円、上水道事業6億8,590万円、下水道事業47億5,830万円、清掃事業4億6,421万円、火葬場関係1億円、公園緑地関係3億3,102万円、みどりと自然保護2,649万円、地下水保全90万円。

●ぼくもおじいちゃんもみんな楽しそう
こどもや老人等の生活を守るために…43億6,965万円
　富士・吉原の老人ホームを統合整備してソーラシステムの養護老人ホーム建設に8億円、ねたきり老人短期保護に746万円、国際障害者年などの障書者福祉推進に2,420万円。これらを含めて、こどもと母親のための事業9億6,365万円、老人対策18億2,740万円、心身障害者対策4億3,858万円、低所得者対策6億2,325万円、勤労者対策5,634万円、消費者対策4億6,044万円。
●先生おはよう　みなさんおはよう
教育や文化の水準を高めるために…42億2,683万円
　岩松地区にもう1校小学校をつくるための用地費10億円、吉原地区に新設する公民館建設に1億6,908万円、丸火少年自然の家の屋内運動場新設に1億9,516万円、初めての市民大学講座開設に200万円、歴史民俗資料館整備に4,801万円。これらを含めて、幼児教育1億5,115万円、義務教育32億5,591万円、特殊教育154万円、高次教育4,763万円、社会教育4億6,474万円、社会体育7,150万円、芸術文化事業2億3,437万円。

●働くよろこびを
豊かな市民の生活を支える産業経済の振興をはかるために…24億8,343万円
　工業ガス省エネ対策研究に300万円、家庭紙工業緊急不況対策に1,000万円、防災ダムなど治山事業に420万円、生活環境保全林用地取得8,000万円。これらを含めて商業振興5億839万円、工業振興2億9,902万円、農業振興13億6,940万円、林業振興2億5,160万円、水産業振興5,502万円。このほか、住民情報オンラインシステム導入に7,773万円となっている。
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( 写真説明 ) 富士・吉原老人ホームが統合します
- 図表あり -
( 図表説明 ) 20歳になったら忘れず加入
( 図表説明 ) 国民年金は老後保障へのパスポート