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【広報ふじ昭和56年】気持ちはあっても実行は…

第9回世論調査「福祉について伺います」結果

 市は、障害者福祉都市に指定されたのを機会に、「福祉」についての市民意識をつかみ、今後の市政に役立てようと第9回世論調査を行いました。
 そのうちから主な項目をピックアップしてみますと…。



●市の福祉制度やサービスは行きとどいていると思うか

 市の福祉行政を評価している人は35.7パーセントで、否定的な人も35.0パーセントと二分する形となりました。評価が高いのは男性よりも女性。また、年代別では高年代ほど高く60歳以上の人は47.6パーセントと、20代の1.6倍もありました。これは高齢者は昔との比較ができることなどの結果によるものと思われます。
 さらに、わからないと答えた人が28.3パーセントもいたことは、福祉の内容が市民にまだまだ知られていないことを示しています。

- 図表あり -



●福祉を発展させるためにどんなことに力を入れるべきか

全体としては老人対策を望む人が30.2パーセントと最も多くなっていますが、年齢によりかなり差がみられます。特に20代と30代では保健医療制度の充実を第1位にあげています。(20代25.4パーセント・30代28.4パーセント)また60歳以上は当然のことながら50.5パーセントが老人対策を望んでいます。
 さらに、夫婦だけという世帯では他の世帯と際立って47.9パーセントの人が老人対策を望んでいるのが目立ちます。

- 図表あり -



●ボランティア活動をしてみたいと思いますか

 ボランティア活動に参加してみたいと思う人は半数以上おり、参加意欲はかなり高いことがわかります。
 男女別では差はありませんが、年代により違いがみられます。40代は60.6パーセントと最も参加意欲が強く、少いのは60歳以上の46.6パーセント、20代の47.7パーセントです。高齢者は別としても20代が少いのは問題です。しかし、わからないと答えた人が20代では41.2パーセントと他の年代よりきわめて多く、ボランティアの理解を広げていく必要が感じられます。
 また、思わないと答えた人の約半数が、身近に感じられない、方法などがわからないと答えていることからもそのことがいえます。

- 図表あり -



●老後をどのように生活したいですか

 経験や技術を生かして働きたいという人が28.9パーセント 家事その他家庭のことに役立って家族と楽しく暮らしたいという人が26.6パーセント 趣味、レクリェーションなどを生きがいとして自由な生活をしたいという人が25.2パーセントと、全体の約80パーセントの人がほぼ三分した形となりました。

- 図表あり -



●障害者や老人が困っているのをみたとき、あなたは・・・

 当然のこととして手を貸してあげると答えた人は全作のほぼ70パーセント。男女別では、男72.3パーセント、女67.6パーセントと男が多く、年代別では高年代ほど多くなり、60歳以上の80.6パーセントに対し、20代では57.0パーセント。
 しかし、手を貸してあげたいが手助けの方法がわからないと答えた人はこの逆で、若い年代ほど多くなって、20代の32.5パーセントに対し、60歳以上は13.6パーセント また、男女別でも女22.6パーセント、男15.3パーセントと女が多くなっています。
 このように調査結果では約90パーセントの人が手を貸してあげようという気持ちがあることがわかりましたが、街中などでそうした光景をみかけることはあまりなく、実行となるとなかなかむずかしいようです。

- 図表あり -



●老後に不安をいだいたことがありますか

 半数以上の57.3パーセントの人が老後に不安をいだいており、特に40代は64.4パーセントと最も多く、次いで30代6の61.4パーセントと興味深い結果が示されました。また世帯別では、母子または父子世帯は72.0パーセントの人が感じており、切実な問題であることが推測されます。さらに不安の原因は、歳をとって病気になること25.4パーセント。収入減による生活不安16.8パーセント、不十分な年金制度13.5パーセントなどが多く、経済的な問題や病気などに関するものが目立ちました。



●調査の方法と回収結果

 選挙人名簿に登録されている、有権者の1パーセントに当る1,403人をコンピューターで無作為に選び、昨年11月郵送により無記名の回答をお顧いしました。
 回収は658人(46.9パーセント)でした。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 望まれる老人、医療対策
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