市が昨年9月から行ってきた粉石けん使用による、富士見台下水処理能力テストは、12月末で終わりましたが、地区町内会を中心に実験終了後も継続して、粉石けん使用運動を進めていくことになりました。
合成洗剤から粉石けんへの切替え実験は、1,699世帯を対象に行い、このうち97.7パーセントの世帯が協力してくださいました。
この実験ではっきりと効果が現れたのは、スカム(泡状のカス)が消えたことと、下水処理をする微生物の活動がよくなったことです。
この結果、処理場からの放流水の透視度は50センチメートルになりました。
■全戸アンケート調査を実施
こうした実験協力の中で、下水処理能力が著しく向上したこと。合成洗剤の人体への影響を心配し、婦人部から今後どうするのかという声があがったことなどから町内会連合会では、アンケート調査をしました。
調査結果では−
これからも粉石けんを使用すると回答した世帯が57.2パーセント、粉石けん使用の呼びかけがあれは協力するという世帯は、96.1パーセントもありました。
また粉石けんの欠点といわれている使った感じについても、使いよいと回答した世帯が60パーセント、使いにくいという世帯は36.2パーセント、回答なしが、3.8パーセントで、総体的に粉石けんを使う意志があることがわかり、今後も引続いて洗たく用粉石けんを使う運動を進めていくことにしました。
■富士見台から全市民運動へ
町内会連合会としては、富士見台地区にある販売業者に合成洗剤を売らないでほしい、また、手持ちの合成洗剤の交換などを申し入れ協力をお願いしました。
市は、富士見台地区の自主的な運動を全市民運動として、盛りあげたいと考え、2月に予定されている消費展で、富士見台地区の成果を発表することにしています。
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