悪臭のない街づくりのための「富士市悪臭公害防止対策指導要綱」が、10月1日からスタートしました。この指導要綱は富士201要綱と名づけられ、人の鼻でいやな臭いをチェックするという官能試験法を取り入れています。
市内には、紙パルプ製造業を中心に約1,200の製造事業所と、約300の養鶏、養豚などの畜産業者があります。このうち約750の事業所が悪臭を出し、また100の事業所が市民からの苦情の対象になっており、いやな臭いについていろいろな問題を抱えています。
人間の鼻による悪臭の測定
現行の悪臭防止法では、指定8物質について機器測定による成分濃度規制方式がとられていますが、これだけではいろいろに混り合った悪臭の規制には十分ではありません。
これに対して「三点比較式臭袋法」ではあらゆる悪臭の測定が可能です。
市は、市民からの悪臭苦情に、より適切に対応するため、この方法を取り入れました。
一番重要な悪臭の度合を測定するパネラーには、市民から公募した75人があたっています。
発生源には改善指導も
市は、市民から悪臭苦情のあった事業所の敷地境界線、また煙突などの気体排出口から出される臭気を排出口でそれぞれ測定し、その結果、基準に適合しないと認めるときは、発生事業所に改善するよう指導を行います。