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【広報ふじ昭和55年】障害者もより住みやすく

福祉のまちづくりめざして…

市は、障害者が健康で幸せな生活ができるよう、公共施投の改善や福祉施設の整備などの事業を進める一方、病院、デパートなど民間施設の改善に協力を求めていきます。
 これは、昭和60年を目標にした新総合計画=豊かさとやすらぎのある福祉都市づくり=を目ざすなかで、昨年6月、厚生省から「障害者福祉都市」の指定を受け実施しているものです。
 事業は、昭和54年度から56年度までを第1次計画として進め、毎年度、向こう3か年単位で計画の見直し検討を行います。
 では、第1次計画のあらましをご紹介します。

□在宅中心型の福祉へ

 今までの都市づくりは、国においてもややもすると健康な人のための都市づくりになりやすく、必ずしも障害者の立場を理解して、暖かく支えるものではありませんでした。
 今回の、この障害者福祉都市づくりの目的は、障害者の人たちの要望に適確にこたえ、障害者が健康で幸せな生活を営むことができる地域社会の実現にあります。
 目まぐるしく変わる社会情勢の中で、こうした方向性は、福祉行政の総体的な流れでもあるのです。
 特別な治療や訓練を受ける期間や全面的介護を必要とする場合を除いて、いわゆる、いままでの施設収容型福祉から在宅中心型福祉へと大きく流れが変わってきています。
 つまり、障害者も家庭や地域社会の中で、1人の家庭人、社会人として生きていく。そのための条件整備や住民自らが思いやりの心をもつということが、この事業の大きなねらいです。

中心は4つの重点事業

 次の4つの柱が、障害者の住みよいまちづくりをすすめる上で、中心となります。

 1.障害者の生活環境の改善
 健康な人には、なんでもない階段も車椅子の人やおとしよりの場合、利用できないこともあります。このような建物や街の構造を改善し、障害者が自由に行動できる生活の場を広げます。
 公共施設については、利用の多い施設から順次ドアーの自動化や出入口にスロープを取り付るなど。

 2.福祉サービス事業
 障害者が地域や家庭において健康で豊かな生活ができるよう福祉サービスを効果的に展開します。
 また、障害者の雇用の促進も関係機関と協力し積極的に取り組みます。
 手話通訳者の派遣と手話奉仕者の養成、点字図書コーナーの設置など。

 3.心身障害児早期療育推進事業
 心身障害児を早期に発見し、療育を推進します。
 心身障害児早期療育指導部会により、関係機関との総合調整や調査研究を行う。

 4.市民への呼びかけ
 障害者に対する正しい理解と認識を深め、ボランティア活動などに住民の参加を広め、連帯感を高めるとともに心のふれあう地域社会づくりを目ざして、市民啓発にも務めます。

□市民参加を重点に

 以上の事業を円滑にすすめるためには、市民参加を重点に置き、市と市民、障害者が一体とならなければなりません。
 そのための組織として、障害者福祉都市推進協議会、療育部会、委員会の3つが主体となります。
 なお、来年は、“障害者の完全参加と平等”をテーマとした「国際障害者年」です。より多くの市民みなさんの理解とご協力をお願いします。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 心身障害者雇用促進の街頭パレード
( 写真説明 ) 身障者のためのバス「あけぼの号」
( 写真説明 ) 市庁舎出入口は自動ドアに
( 写真説明 ) 日ごろの成果を発表「福祉展」

お知らせ

10月の当直医
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