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【広報ふじ昭和55年】のり夫とりつ子のやさいい法律問答 4

もし−交通事故にあったら

■県下で4位の富士市
りつ子
 驚ろいたわ。富士市内の交通事故の件数は県下4位なんですって。今年に入って8月までに、732件の人身事故があって、死者が12人も出ているそうよ。
のり夫
 静岡県は全国7位だから、富士市の交通事故は全国的にもトップクラスということになるね。市や警察も力を入れているんだが、交通事故は減るどころか増えているんだ。お互いがもっと気をつけないとね…。
りつ子
 あっては困るけど、もし交通事故にあったら、どうしたらよいのか知っておきたいわ。

■すぐ警察へ届け出る
のり夫
 なにしろ突然のことだろうから、あわててしまうのも当然かもしれない。でもはじめがかんじん。しっかり処置しておかないと後でしまったと思っても遅いからね。
のり夫
 とにかく、すぐ警察へ届け出ることだ。これは加害者として義務をおっているけど、被害者としても必要だよ。その際、状況や相手を確認することが大切だ。もし、通行人などで目撃者があれば、できるだけ住所・氏名を聞いておけばなおいいね。
りつ子
 被害者としては、あとの補償のためにそうしたことが必要になってくるのね。
のり夫
 そうなんだ。その場で大したことはないと思っても、かならず医者によくみてもらうことも必要だよ。
 あとで意外に重傷だったりする例が割とあるんだよ。特に頭や腹の打ぼくは危険なんだ。
りつ子
 とかく顔見知りだったり、軽い事故の場合だとつい、いいわいいわになりやすいのではないかしら…。
のり夫
 万が一のとき、自分自身と家族の生活を守るために、そのことはふだんから心にとめておかなくては。

■市役所などで相談を
のり夫
 被害の状態にもよるけど、事故現場の見取図とか経過を、記憶の薄れぬうちに自分でも記録しておくとなおいいね。賠償交渉は決着がつかなくなることもままあるから、そうしたことも大切になるのだよ。
りつ子
 交通事故にあった場合、とりあえずどうするかは、わかったワ。でも、賠償のこととなると、何をどうしていいのか、とまどってしまうわ。
のり夫
 そうだね。ちょっと大変だね。そういう時には公的な相談機関、たとえば市役所2階の市民相談室(市民生活課)などへ行くといいよ。
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