富士見台団地の生活汚水を処理している富士見台下水処理場は、昭和53年ごろからスカム(泡状のカス)が発生し、処理機能に大きな影響を与えています。
スカム発生の原因は、合成洗剤ではないかと考えられ、市は、富士見台処理区内の家庭に粉石けんを配りスカムを取除くテストをしますが、その結果が注目されます。
富士見台団地で粉石けんによる実験
富士見台下水処理場には、1日平均1,900立方メートルの汚水が流れてきます。
当初、汚水の流入が、朝と夕方に集中し、時間帯により変動が激しいこともスカムの発生と、処理能力低下の原因ではないかと見られ、処理場の構造機能を一部改良しましたが、依然として消えません。
そこで今回は、スカム解消の好結果を得た三島市光ヶ丘団地の例を参考に、富士見台団地の1,699世帯に、9月1日から4か月間粉石けんを無料配布して、現況と、粉石けん使用中との比較調査を行うことにしました。
市は、粉石けん配布と同時にアンケート調査や追せき調査を今年度末まで行い、実験の結果、スカムが消えれば合成洗剤追放運動をバックアップしていきます。
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(処理場技師の安田千利さん)
スカムの発生原因がわからないし、これが流出すると水質汚濁につながるので、シャワーで食い止め、バキュームで吸い取っています。今度の実験でスカムが消えてほしいですね。