【広報ふじ昭和55年】自分の健康を守る
市は、“自分の健康は自分で守る”をスローガンに、昭和53年度から−健康づくり推進事業−を行っています。
この事集は、将来、それぞれの地域に結びついた健康づくりを全市的な運動に盛り上げていくためのものです。
みなさんも、夏バテに負けないよう自分に合った健康管理を考えて見ましょう。
■全国的に増えつづける成人病
日本人の平均寿命は、男73歳・女78歳。
現在、世界の長寿国は、男が1位日本、2位アイスランド、3位スウェーデン、女が1位アイスランド、2位日本、3位ノルウェーの順です。
世界でも長寿国となったわが国ですが、複雑化する社会の中で、肥満、貧血、成人病などが増えています。
特に、成人病といわれている脳卒中、ガン、心臓病は、死亡者の62パーセントを占めています。
成人病は慢性病の一種で、40歳、50歳代になると急激に増えてきます。
成人病を防ぐには、早期発見と適正な健康管理が必要。
それには、定期的な健康診断を受け、常に自分の健康状態を確かめておくことが大切です。
厚生省は、健康問題について、1人1人が、自分の健康は自分で守るという観点に立ち、昭和53年から10年計画で“国民健康づくり推進事業”を市町村を実施主体としてスタートさせました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 市内の成人病死亡者割合
今年は大渕地区で実施
市健康課は、国の推進事業にもとづき、昭和54年度鷹岡地区、55年度大渕地区をそれぞれ重点地区に指定し、事業を実施しています。
大渕地区を対象とした、今年の主な事業計画は次のとおりです。
■高血圧が19パーセント
この事業計画の中にもあるように市健康課は、7月11日から21日まで大渕地区で血圧測定および検尿を実施しました。
対象者は、40歳から64歳までの成人1,444人で、出席したのが51パーセントにあたる743人。
血圧測定の結果をみると、743人中正常の人が68.2パーセントの507人、高くなる可能性のある人が12.4パーセントの92人、高血圧の人が19.4パーセントの144人でした。
高血圧と診断された144人のうち、自分で血圧が高いことに気がつかなかったり、放置していた人が97人もいました。
これらの人には、受診券を渡し、医療機関で受診するよう指導。
なお、高血圧の人に対しては、10月に成人病教室を開き、保健、栄養相談を行うことにしています。
◇血圧測定に出席した長沢さん、佐野さんに聞いてみました。
●長沢ぬいさん(57歳)市内八王子2丁目
- 写真あり -
血圧測定と尿検査があることは、近所の人から聞きました。
私は、血圧が高いので注意しています。
10月に血圧の高い人の勉強会があるようですから、出席します。
●佐野由蔵さん(60歳)八王子1丁目
- 写真あり -
半年に1度は、血圧測定や定期検査を受けている。
健康には、十分気をつけているよ。
このようなことはこれからもどしどしやってもらいたいね。
問合せは市健康課 内線 316
添付ファイル
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