【広報ふじ昭和55年】非行防止は地域ぐるみで
◇青少年が、非行に走り、補導される件数が増えています。
7月1日から8月31日まで、健康で明るい家庭づくりと、非行の早期発見を重点目標に「夏に青少年を守り育てる運動」が行われています。
正しい判断のできる青少年を育てる大人たちの役割を考えてみましょう。
■地域でミニ懇談会
青少年をとりまいている地域の各団体、民生委員、保護司会、婦人会、学校の先生なども参加してミニ懇談会が行われています。
懇談会では、地域ぐるみで子ども達を見守る。
他人の子どもには無関心という考え方を改め、隣・近所で注意しあえるようにしたいなどの意見がでています。
これは、青少年の非行をなくすには、学校、家庭、社会が一体とならなければ防止できないという気運が高まってきたからだと思います。
■青少年の環境浄化を
有害雑誌収納の自動販売機が、市内にあります。お金さえ入れれば簡単に青少年の手に入る。
これらの有害雑誌は、青少年にあたえる影響が大きく、性犯罪の引き金にもなりかねません。
このような自動販売機を設置させないためには、大人たちが、地域運動を盛り上げ、追放を呼びかけることが、一番効果的です。
このほかにも青少年が、非行に走りやすい環境をつくっている大人達。もう一度考えなおす必要があるのではないでしょうか。
■たまり場をつくらない
現代の社会構造として、共働きがふえ、昼間誰もいなくなる家が多くなっています。
この留守の家に青少年が集まり、私服に着替えて町に遊びに行ったりシンナー遊びをするケースが考えられることです。
これを防ぐにはやはり、近所の人たちが、自分の子どもでなくても注意したり、親に知らせる。
一方注意された親は、すなおに受けとめて、自分の子どもの言葉使いとか、服装が変ってきたかなどに気をつけることが、非行の芽をつみとることになります。
■子どもの指導は
子ども達は、好奇心が旺盛です。人に迷惑をかけないしつけは、重要なことですが、あまりにも子ども達をしばりつけてはいませんか。
家庭での指導は、年代に合ったしつけ、形だけでなく、考え方を教えたいものです。
結果を考える行動ができるようになれば十分だと思います。
非行に走るのは、心の病、けがと同じです。
大人が、子どもの心になってめんどうをみれば防止できます。
なお、子どものことで不安や悩みをお持ちの方は、補導センター(市教育委員会社会教育課内)で相談員が相談に応じますので気軽におでかけください。
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