ドライバーの93パーセントが、いざというときの“命綱”を無視している−市交通課がことしの春、市内3か所の主要道路で行った調査によるとシートベルト着用率はわずか7パーセント。
「たかが1本のベルトぐらい」と思いがちですが、シートベルトを着けていれば、死亡事故も10人のうち9人が助かるといわれています。
そこで、シートベルトの安全性について、もう一度考え直してみましょう。
■時速60キロはビルの4階から落ちたと同じ
市交通課は、今年4月、5月、6月の3回、市内の鷹岡柚木線、吉原沼津線、富士鷹岡線でシートベルト着用状況調査を行いました。
その結果、調査台数1,853台のうちシートベルト着用ドライバーは、わずか6.9パーセントの128台。
同乗者になるとなお少なく、423人のうち3.1パーセントの13人しかないことがわかりました。
自動車事故による死傷は、衝突した時、車内のハンドルやフロントガラスにぶつかって発生する1次衝突と、車のドアなどからほうり出されて、路面や障害物に激突して起きる2次衝突があります。
時速60キロメートルで走っている車が壁に衝突すると、ビルの4階から逆さまに落ちるのに等しいといわれます。
また、昨年県内で起きた死亡事故の8割は、頭部、顔面、首筋の損傷が原因となっています。
■死亡率を10分の1に減らすシートベルト
シートベルトは、体の上部を保護する目的で造られているので、前にのべた1次、2次の被害を最少限に食い止めることができます。
ある調査によると、シートベルト着用者は着用していない人に比べて、負傷の度合は半分であり、死亡率は10分の1だという数字がでています。
シートベルトの着用は、ドライバーの心得の第一歩です。とにかく一度つけてみてください。