【広報ふじ昭和55年】高年齢者職業相談室をたずねて
高齢化社会が進む中で、高齢者の生きがい対策がいろいろ検討されています。
市でも、高齢者の方々の確かな人生経験と豊かな職業技術で老人パワーを生かしてもらおうと、ことし10月の発足をメドに高齢者事業集団設立の準備を進めています。
一方、再就職を希望する人も多いようです。そこで今回は、富士市高齢者職業相談室をのぞいてみました。
キメこまかな職業紹介を
この相談室は、高齢者にキメこまかな職業紹介をするため、富士公共職業安定所が昭和52年7月から開設したものです。現在、職員2名と市の老人福祉相談員1名が、55歳から64歳までのおとしよりを対象に毎日職業紹介や相談を行っています。
■多い就職希望者
ことし5月の職業紹介状況を見ると、新規の求職者が51人(男23人、女28人)このうち職業紹介をした人は延べ47人(男26人、女21人)で、就職が決まった人は23人(男13人、女10人)でした。毎月、ほぼこれに近い数字となっています。しかし、このほかにも就職先が決まらないため求職希望を継続している人が毎月250人前後あり、第2の就職を希望している人は、なかなか多いようです。
求人の側もまだまだ開拓の余地はありますが、現在、主なものは雑役や軽作業が主流をしめています。男性では製材、紙加工、電機器具、サービスなど。女性は、清掃、給食、サービスなど比較的種類も多い。
日当は、男子が4,000円〜4,500円女子が3,000円〜3,500円といったところが平均のようです。
■最近の状況は
最近就職が決った65歳のおとしよりの場合は日給5,700円で楽しく働いていますし、身体障害者で立派に勤めている人もいます。その反面、せっかく就職先が決ったのに設備が悪いという理由で、すぐにやめていく人などさまざまですが、エゴさえいわなければ、ほとんどの申込者が就職できるようです。
◇高年齢者職業相談案内
・平日(8時30分〜16時30分)福祉事務所(市役所2階)
・毎月第2水曜日(9時〜15時)社会福祉センター広見荘
・毎月第4水曜日(9時〜15時)社会福祉センター田子浦荘
がんばっています
●山口養茂さん(63歳・鈴川)
- 写真あり -
商店街駐車場管理の仕事は、5月から就職しています。
立ってする仕事は、足があまり丈夫でないので、この仕事は自分にあっているし満足だよ。
この頃体の調子も良いし、家でじっとしているより充実感があるよ。
●橋本たかさん(60歳・鈴川)
- 写真あり -
すこしでも子供たちの手助けができればと思って働きはじめました。日曜日が休みで近いところということで、市場の清掃を選んだわけです。
まわりの人が親切で気持よく働けるので、少しでも長く勤めたいです。
◇相談室の声
高齢者の場合は、金額の問題ではなく、何よりも生きがいになるし、健康にもよいなど、いくつかのメリットがあります。
市内には、まだまだ潜在就職希望者も多いので、求人側でも積極的に協力して欲しいですね。
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
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