工業統計調査は、毎年全国の製造業を営むすべての事業所を対象に1月1日から12月31日までの1年間について調査を行います。この調査結果から、わが国の工業の実態をつかむことがてきるため、中小企業の振興や生産と流通の調整など、いろいろな経済対策の基礎資料として活用されています。
●昭和54年の調査結果によると……
市内には製造業の事業所が1,490あります。これは県下では6番目に多い数です。
富士市が県下第2位の工業都市という理由はどこにあるのでしょうか。その理由は2つあります。
第1に、これらの事業所で働く従業員数4万6,077人が県下で2番目に多いからです。一番多いのは浜松市で8万2,354人。富士市につづいて多いのが静岡市、清水市、沼津市の順で県全体では、47万5,567人が働いています。
第2に、製造品出荷額等、つまり事業所で造った製品を売った額が浜松市の1兆934億円に次いで1兆710億円あったからです。この額は県全体の出荷額等8兆0,737億円の13.3パーセントにあたっています。出荷額等で富士市に続くのが清水市、それから静岡市、沼津市の順になっています。この5市で県全体の出荷額等の半分をあげています。
富士市は“紙のまち”といわれるように紙・パルプ関係で全出荷額の38.3パーセントをあげ、全従業員数の約3分の1が紙・パルプ関係で働いています。事業所も1番多く380事業所がこの関連です。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 製造品出荷額等の推移
- 写真あり -
( 写真説明 ) 箱入りティッシュペーパーの製造