【広報ふじ昭和55年】吉商生と市長が座談会
1月1日発行の広報ふじに、吉原商業高校の生徒達が、市長を囲んで座談会が開けたらすばらしいとことしの夢を語っていました。
この夢が実現し、高校生代表と渡辺市長の座談会が、市役所で4月12日に開かれました。
話題は、身近かな学園の話しから次第に市政の問題にと発展、高校生らしい質問が次々ととび出しました。
出席者
渡辺市長
市立吉原商業高校3年 稲垣勝則君・2年 木内芳和君・3年 清水千春君・3年 久保倉巧君・3年 塩川仁美さん・3年 菊池憲子さん・2年 増田富貴子さん・2年 鈴木孝江さん
渡辺市長
木内君
菊池さん
- 写真あり -
■開放的で明るくていい
生徒
市長という職業は、大変いそがしいと思いますが、ひまがあったら何をしてみたいですか。
市長
山登りが好きで、穂高を縦走したこともあった。身体を鍛えるにはいいね。いまは、旅行をしてお城や博物館、神社仏閣などをのんびり見てあるきたいと思う。
生徒
市長の学生時代と比べて、いまの私たち高校生はどう見えますか。また、何を望みますか。
市長
当時とは時代の背景も違うが、一言でいうと開放的で明るくていいよ。しかし、辛抱強さというか根性をもう少し欲しいね。
生徒
市立商業高校も創立18周年の歴史を重ね、市が力を入れてくれ設備も整い心強い限りだが私たちの学校をどのように見ていますか。
市長
商工業都市として、これから発展していく富士市の原動力となる人間をつくる、すばらしい学校だと思うよ。
生徒
毎日交通事故が多いけど、まちの中にもっと公園をつくってください。
市長
近ごろは、子ども達の遊びもブランコやスベリ台より、広場でのボール遊びなどに変わってきている。土地が高くてね。
最近、須津地区へ土地を借りてスポーツ広場をつくったり、中央公園なども計画はしているが、昔お城のあったまちにはどこへ行っても、立派な公園があってうらやましいと思う。
■東海地震の対策を
生徒
東海地震が予想されているけど、富士市はどんな対策を考えていますか。
映画「日本沈没」では、国民を海外へ脱出させますが、富士市では…。
市長
気象台でも予知観測をしているし、地震が起った場合に備えて市内330の町内会に防災組織をつくり、86パーセントくらいできた。また、40トン、100トンの耐震貯水タンクを網の目のように造ったり、避難訓練などもやっている。
予想される地震は極地的だから、映画のようなことは考えられないし、食糧や医薬品なども東海4県のブロックで話を進めているよ。
■富士市の将来は
生徒
富士市はすばらしいまちだと思いますが、これからどのようなまちづくりを考えていますか。
市長
わたしたちのこのまちは、富士山もあり、スイスにも匹敵するようなすばらしいまちだと思う。
あなた方、次の世代の人達に住みよいまちとして引継ぐためには、工業の発展はもちろんだが、市民の生活と調和のとれたまち、ゆとりとやすらぎのあるまちにしたいね。
文化の振興によって精神的な面にも力を入れ、地方の時代にふさわしい個性のあるまちづくりをしていきたいね。
生徒
きょうは、夢がかなえられた上に大変勉強になり、記念すべき日になりました。
やさしい法律相談は、今回お休みします。
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