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【広報ふじ昭和55年】ゴミもっと減らないものでしょうか

 市内の家庭から出るごみは年間約5万3,000トン。1トンのごみを収集処理するためには、おおよそ1万4,000円が必要です。
 ごみの中には回収すれば資源として立派に再利用でき、お金になるものが数多く入っています。
「ごみもまた宝」。ここで、ごみについて考えてみましょう。


■ごみ処理に多くの経費

 ごみは文化のバロメーターといわれるように、生活が豊かになるにしたがい、ごみの量も増えてきます。
 市内から出るごみは10年前の1.5倍、年間約5万3,000トンになっています。
 このごみの内訳は可燃物が85パーセント、残りが不燃物です。
 ごみを集め処理するのに、可燃物不燃物とも1トンあたり1万4,000円余り経費がかかります。
 みなさんに、ごみを減らして出していただけば、ごみ処理にかける経費が節約でき、その分のお金を教育や福祉の仕事へ向けることができるのです。

■燃せるごみと燃せないごみ

 みなさんの近くのごみ集積場所に新しく燃せるごみと燃せないごみの種類を書いた看板を掲げましたが、ご覧いただきましたでしょうか。
 では、プラスチックと発泡スチロールは燃せるものに入っていたでしょうか。これらは燃せないものになっています。プラスチック、発泡スチロールは原料が石油ですから、燃せば燃えます。しかし、燃えるとき高熱とガスが発生するため、焼却炉を痛めるとともに公害の原因になる恐れがあります。
 燃せないごみはビニール、プラスチック、発泡スチロール、マット、ジュータン、ガラス、金物などです。
 これら燃せないごみは袋に入れて出してください。

●ごみは、燃せるごみと燃せないごみに必ず分け、決められた収集日の朝、8時30分までに出してください。ごみ収集車の行った後に出されたごみは腐って悪臭を放ったり野犬の餌になるなど、みんなの迷惑になります。
■再資源がいっぱい
 
 ごみの中には再資源となるアルミニウムや銅、鉄、紙、ビンがたくさん入っています。
 ごみの中から、これら再資源となるものを回収すれば、ごみも減り、ごみ処理にかかる経費も節約できるのです。
 日本は資源の少ない国ですから、これらの資源のほとんどを外国から輸入しています。
 1トンの紙をつくるには4.5立方メートルのチップが必要ですが、古紙なら1.5トンで済みます。1キログラムの古紙からは65メートル巻のトイレットペーパーが5個できます。
 古紙から紙をつくる方がパルプからつくるより重油や電力を使いません。そのうえ、古紙を利用すれは、天然資源の木材を守ることになります。
 ごみを出すとき、これら再資源のことを考え、ごみを上手に利用しましょう。


■水切りを必ずしましょう

 市環境衛生課が5か月間にわたり調査した結果によると、市内から出る燃せるごみの52パーセントまでが紙類で、あとは台所のごみ、プラスチック、木、布、金属、その他の順になっていました。
 紙ごみは東京都に比べると約1.15倍になっています。
 特に紙ごみが多いのは団地および民公営の住宅でした。
 紙ごみの多くは包装紙、雑誌、段ボールです。これらはうまく回収すれば立派に再資源として利用できるものです。
 また、ごみの中には25パーセントの水分が含まれています。東京都と比べると半分ぐらいの値です。この少ない理由は東京都より紙ごみが多く、台所からのごみが少ないためです。
 台所からのごみやぬれた紙は、水分が蒸発しないと燃えません。このため乾いたごみより余分に貴重な重油を使います。
 台所からのごみを出すときは、一度、ギュウとしぼって水分を少なくして出してください。

最近じゃあ ちり紙交換車も来ないよ

天間川坂町内会会長 都築千代治さん

 市内で最も、ごみの再利用運動の進んでいる天間川坂町のきれいな街づくりにスポットをあててみました。

 どうすれば町内からのごみを少なくでき、街がきれいになるかと考え、7年前から町内全体のごみ再利用運動を始めました。回収は2か月に1回、日程はチラシで。紙類、ビン、金物、布と分けて道沿に置いてもらい、種類ごとに決めた車で回収しています。毎年、約30万円をごみから得て、町内の運営や行事などに役立て、みなさんに喜ばれています。
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