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【広報ふじ昭和55年】すこやかな子どもを育てましょう

しつけのポイント

◇児童福祉週間5月5日〜5月11日

 「子は親の鏡」「三つ子の魂、百まで」「かわいい子には旅をさせろ」「子どもの前では、ことばをつつしめ」など、子どものしつけにまつわることわざは昔から数多いですね。
 5月5日の子どもの日は、昭和23年に児童福祉というものをみんなに知ってもらおうとできた日です。
 32回目の子どもの日を迎えるにあたり、今回は子どものしつけについて、昨年11月に行われたシンポジウム「子どもの権利と幸せを考える」を参考にまとめてみました。


■その1、近所づきあいを大切に

 家庭同士のつきあいが少なくなってはいませんか。近所とのつきあいは葬式ぐらいという家庭では、いきおい目が内へ内へと向くようになりどうしても子どもを見る目が部分的になりがちです。そのために過保護、過干渉ぎみになり、子どもの自立の芽をつむ結果になっています。
 子どもは地域社会の子どもたちの中で、もまれながら成長していくものです。近所さらに地域社会と広く結びついた家庭を築きましょう。


■その2、いつも笑いを

 ことばをよく理解できない小さいとき、悪さをしたら尻をたたくなどの体罰もしつけの手段です。言ってわかるようになればしめたもの、でも、あけてもくれてもガミガミでは逆効果みたいです。しつけのポイント、ポイントは、お父さんにやっていただくのが一番よいようです。
 家庭によってしつけのしかたもいろいろあるでしょう。しかし、忘れてならないのが笑いです。非行少年のでる家庭の欠陥は、笑いのないことなのです。母も笑わなければ、父も笑わない、だれも笑わない。ブツブツ文句をいうだけの家庭。こういう家庭ではどうしても問題が起りやすいのです。


■その3、ことばづかいを考えて

 お母さん、日曜日にテレビを見ながらゴロゴロしているお父さんを見て、子どもたちにこんなことを言っていませんか。「これだから、お父さんは出世しないのよ……。だからあなたたちはお父さんのようにならないでね」……これでは、お父さんもたまりません。子どもたちがお父さんの働く姿を直接見ることはなくても、「ゴロゴロしているのは、おまえたちのために一生懸命働いて疲れているからよ」と言えば、立派なお手本になるのです。


■その4、長所を見つけて伸ばそう

 まちがったしつけをしていませんか。かわいさのあまり甘やかしすぎる過保護になったり、逆に親の理想に近づけるために厳しすぎる過干渉の親になりがちですね。過保護に育てると子どもは依頼心の強い性格になりがちです。やめなさい、こうしなさいだけの過干渉では悪くすると二面性を待った性格になります。
 子どもの長所を見つけ、伸ばしながら日常生活に必要な行動様式を習慣づけるように心掛けましょう。

朝型の子どもは頭がさえている

 このごろ、朝から授業中にあくびをする小学生が増えているそうてす。小学校では一定の時間、勉強に集中することが求められます。
 では、学校に行ったとき頭がさえ授業中も集中して勉強できるようにするためにはどうしたらよいのでしょう。頭がさえているということは大脳が活発に働いているということです。最近の子どもの腰痛や高血圧などの体のおかしさは、大脳の活動水準の低下(朝からのあくび)に結びつくといわれています。
 さえた頭、つまり大脳の活動水準を高めておくためには、生活リズムを朝型にしておくことが必要です。
 よいっぱりの朝寝坊、夜型の子どもを朝型にするには、やはり親がその気になって学校へ行く1時間半ぐらい前に、子どもが自然に起きるようにしむける努力が必要ですね。
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