日本海側は大雪、しかし太平洋側にある富士市は、雨が少なく、空気が乾燥し、強い風が吹く火災の発生しやすい気象条件になっています。
今年も2月29日から3月13日まで、昭和55年春の火災予防運動が、全国いっせいにはじまります。
今年の重大目標は、幼児、老人、身体不自由者などを中心とした、焼死防止対策の徹底と、防火管理者をはじめとする従業員の防火教育の実施や、雑居ビル、デパート、ホテルの避難路の確保の指導など、防火管理体制の確立をはかります。
このため初日の2月29日に消防署、消防団合同による消防演習を行うほか、市内1万戸の住宅防火診断、移動タンク貯蔵所の立入り検査、自衛消防隊ポンプ操法競技会、山林など火災予防標柱の設置、地震時の避難についての講演会が行われます。
■1日53万円が灰に
消防本部の調べによれば、昭和54年に発生した火災件数は、92件となり昨年とくらべ33件減りました。
また損害額は、約1億9,400万円が灰になっています。
これを1日当りに計算しますと、火災件数が約0.25件、損害額は約53万円にものぼっています。
出火の原因は、昨年と同じくタバコの不始末がトップで、子どもの火遊び、たきびという順序でした。
トップのタバコにいたっては、全国的にみると、昭和35年以来連続トップの座をしめています。
タバコを吸う人は、もう一度正しい喫煙管理の実行を心がけてください。
火災は、不注意によるものが多いのです。ちょっとした注意で十分防ぐことができます。
■救急隊出動2,306回
消防署に緊急電話が入る。救急車の要請だ、救急隊はすぐに飛びだす。
昼夜を問わず活動する救急隊の1年間の救急活動状況がまとまりました。
昭和54年中に2,306回出動し2,183人を救急病院に運びました。
一番多かったのは急病で、1,011回出勤しました。全体的には、昨年とくらべますと83回とわずかに増えています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 今年もタバコがトップ