【広報ふじ昭和55年】家庭に恵まれない子に里親の愛の手を
あなたも里親になりませんか
いろいろな家庭の事情で、親といっ緒に生活できない子どもが、最近ふえています。
このような子どもを、その親に代わって自分の家に引きとり、あたたかい家庭と愛情の中で、我子同様に養育していただく方を里親といいます。
市児童課では、このような子どもにあたたかい家庭と愛の手をさしのべてくれる里親を探しています。
◇里親になっていただくには
市児童課へ所定の申請書を提出していただくと、児童相談所の職員がおうかがいします。適当と認められる方を県知事が認定し、里親登録簿に登録します。
◇里親になっていただくと
児童相談所は、里親に養育を委託することが適当と認められる児童が発生したとき、その児童を里親に紹介します。
その児童が里親の希望と合致しますとはじめて、その児童を里親に委託します。
児童を里親に委託した場合は、児童の養育費用、医療費、移送費が里親に支払われます。
里親について詳しくお聞きしたい方は、市福祉事務所児童課へ 電話51-0123 内線311
里子の作文より
私が今の里父母のところへまいりましたのは、小学校6年生の時でした。月日のたつのはほんとうにはやいもので、もう6年近くになります。
不安と心細さにおぴえながら毎日を過ごしていた幼い私をひきとってくれて、ここまで世話をしてくださいました。
長い間にはいろいろな事がありました。実の親子でないだけに、お互いに気まずい思いをした事も度々あり、また考え方の相違などもあって、むずかしい事もたくさんあります。
しかし、それをお互いにのりこえていったとき、そして共に泣いたり笑ったり、怒ったり苦しんだり、すべてを分かちあうこと、相手を思いやることによって、そこに実の親子以上に深い愛情が生まれ、深いきずなで結ばれます。
世の中には、自分はどうであれ子どもだけは幸せにという慈しみにあふれた母親とは対象的に、我子を慈しむどころか、命までも奪ってしまうというそんな恐ろしい母親がいます。
母親というものは我子に生きること、愛すること、そしてあらゆることを教えるものだと思います。
(中略)
私は現在、ミッションスクールに通学しています。父母は私の境遇の事を思って、そういう学校に入っていれば、私が自分の身上の事で思い悩む時に、心の慰めになるだろうと中学校から今の学校に通わせてくれています。学校の教育方針は、なによりも人間性を養っていくというすばらしいものです。
このようなすばらしい教育をうける事ができて、私はほんとうに幸せです。これもすべて里父母の暖かい心遣いのおかげです。
世の中には、私と同じように恵まれない境遇に育った人も多いと思います。その子どもたちを我子のようにして育てて下さっている里親の方々に心から感謝いたします。
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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