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【広報ふじ昭和55年】二十歳を迎えて

成人代表10人から夢や希望を

ことし、20歳を迎えた成人は、市内で2,631人うち男1,336人、女1,295人です。
 市の成人式は、1月15日午前9時から吉原市民会館、午前10時30分から富士文化センター大ホールの2場で開かれます。
 この成人式を記念して、本紙特集号を発行し、「私はこうして生きたい」というテーマで成人代表10人から、ことしにかける夢や希望などを寄せていただきました。
私の生きる道
鈴木一代さん 厚原918
- 写真あり -

 今は社会人2年生、地区の青年団に入って色々な行事に参加しています。とっても行事が多くて、毎日毎日行事におわれていますが、青年団に入ってほんとうによかったと思うのは、1人ひとり考え方が違う中で意見がぶつかり合い、いろんな事を乗り越えて行く……そしてだんだん和ができ、みんなのつながりが深まっていく、そんなことがあると思います。「私の生きる道」平凡ですが一日一日をくいなく、充実した生き方がしたいです。そして人間的にも素直に思いやりを持って人に接し、誰からも好かれるような人間になりたいと思います。

私の職業観
大下典子さん 大野新田332-1
- 写真あり -

 県外から富士市に就職して4年間、私は勤労学生として学び、その卒業後は更に進学の道を真剣に考えた日がありました。でもなぜかその道を断念したのです。
 理由は経済的に苦労して得る教養と現在の職場の魅力を天秤にかけておおいに迷ったあげく私は、後者を選びました。この4年間働いて慣れた職場の中に、まだもっと学ばなければならない何か大きいものがあるのではないかと考えたからです。
 現在では女性は、学業を終えて結婚するまで就職の道を選ぶことが一般化しています。女性が職業につくことによって持ちうる能力を社会に生かしていくことは大切なことだと思います。
 私は仕事をしていく中で働く女性の本当の幸福とは何か、又働く女性のたくましさや健康な美しさをもっと見い出すためにもこれから働く女性のひとりとして頑張って生きたいと決意しています。

素直な人間に
春木誠一君 三ッ沢272-1
- 写真あり -

 私は中学を卒業してすぐ就職しました。家庭の事情から進学もせず、母の手助けをしようと一生懸命に働いて来ました。
 今日の成人式を迎えるに当って、私はこう生きたいという信念があります。それは自分自身の心を広く持ちたい、素直に自分の心を表わしたいということです。
 私は自分自身の心の弱さに何度もくじけたことがあります。仕事を休みたい。他の人を見てなぜ自分だけがこんなに苦しむのだろうと、でもそれは私の心の狭さからきたエゴに思える。これからは、自分の気にくわないことでも素直に受け止めることが出来たならば、私の心の狭さを解消し、素直な人間に成長して行けると思うのです。たとえそれが人に伝わらぬとも私の思う信念をもって生きていきたいのです。

親孝行を
佐野加代子さん 松岡1355-2
- 写真あり -

 「家には、娘二人がいる。長女の加代子は自分の手元に置きたいのでわがままをいっても、多少のことなら許してきた。だが、妹の方は、どうしても嫁に出さなければならないので、世間の人にも馴れるよう少しはきびしく育てたつもりだ」と父は初めて私に話してくれました。
 私は一瞬、父から聞いた言葉に驚きながら、この時に今まで私が知らない父の心を見たような気がして、今までより、ずっと固い決心に変りました。
 そして、私が親を守らなければと決めたのです。
 私は、娘のことを思ってくれている両親に感謝し、話のわかる、すばらしい旦那さまを見つけることが、一番の親孝行だと思っています。

最後までやり抜く
下原 東君 富士見台1
- 写真あり -

 青春時代には、何か目的というものを持たなければ、何の意味もなさないものだと僕は思います。その目的が、たとえ魅力もなく、何の価値も他人に見出せないものだとしても自分が選んだものならば、最後までやり抜くのが、本当の若者の姿ではないだろうか。
 いま、自分が、こうも大らかに語れるのは目標があるからです。
 しかも大きく、とても自分の青春期だけで成し得るものではないことだと感じているが、たとえ如何なるものでも僕は若い力、その秘められたパワーを十分に発揮し、青年らしく、惜しまない努力と熱意で立ち向かいたい。そして一人立ちのできる人間になるために、自分の道を歩んで行きたい。

私の選んだ道
加藤栄子さん 入山瀬29-3
- 写真あり -

 11前の私は、青年団など何もわからず、ひとつひとつの行事、習い事に必死でした。行事に参加していく間に周囲の人にも慣れました。
 この人たちが私に暖かい手を差しのべて、ひっぱってくれましたので今日まで前向きに進んでこれました。
 「青年は、感激することによって成長していくんじゃないか」という先輩の言葉に私も同感です。
 私の一週間は忙がしくてもう少し余裕が欲しいと思いますが充実感があります。
 こんな私が選んだ道は、この青年団の活動を自分のできる限り努力して続けていくことです。

私の道を歩く
鈴木律子さん 石井29
- 写真あり -

 人生には誰にも自分に与えられた道があると思います。この道は登り坂もあり下り坂もある。前に進むのが困難に思われることもある。
 しかし進むのをやめるわけにはいかない。やめれば何の進歩もないと私は思います。
 人生の道はもどることができません。とにかくゆっくりでもいいから一歩、一歩ふみしめて、くいのない道を私なりに歩んでいきたいと思います。

正直に生きたい
渡辺好章君 伝法2800-2
- 写真あり -

 僕は、まだ親のスネをかじっている大学生です。男は結婚して、子どもを育てるようになると、このような人生は良いものかも知れない。これでは男は家庭にしばられてしまう。
 男はもっと、夢を持たなければいけないと思います。何かの本に「根性とは、決めた目標に立ち向う精神であり、それを達成するための努力から生まれた自信である」と書かれていました。
 僕は、この根性を自分のものにし自分の夢を追いつづけていきたい。くらしは決して裕福ではないと思う。
 しかし、その中に何かを探し出し小さな幸福を見つけたい。
 20歳を迎え、その年を区切りとし僕は自分自身に強く、そして正直に生きてゆきたいと思います。

しっかりした目標を
川口路代さん 五貫島95-8
- 写真あり -

 20歳を迎え、社会という世界へ入っていくことは、それなりの自分の生き方、目標を持っていかなければ何もない、からっぽの人生しかないのでは……と思います。でも、目標を持つということは、私にとって大変なことであり、大切なことです。
 とにかく、最初に、いろいろな資格を取ろうと思います。手当り次第にやってみて、その中で自分に合ったもの、向いているものを見つけだしたいのです。そうしていくうちに自分の目標を確かなものにしていけると思います。
 20歳、これをきっかけにして、一歩一歩、着実に前へ進み、若いうちにいろいろなことをやり、一まわりも、二まわりも大きな人間になりたいと思います。

悔いのない人生を
遠藤恵子さん 中丸65-1
- 写真あり -

 「成人」人間にとって一つの区切りがここにあると思います。
 私もいま、ここに大きな区切りを迎えています。でも、これからこのようにしようという具体的なものはまだ見い出せませんが、自分にとって悔いのない人生を生きたいと思います。これからいろんな人に出会いいろんなことを学ぶうちに、いつのまにか私の人生が決められているかもしれませんが、私にとって悔いが残らなければ、それでもかまいません。
 学校を卒業して、こんなちっぽけな私でも、社会人のひとりです。
 そして「成人」おとなの仲間に加えてもらいます。
 精いっぱい、がんばるつもりです。

20歳になったら国民年金に加入しましょう

大きな希望にもえ、20歳の春を迎えるあなたは、成人として新しい船出をしようとしているところです。
 ところが、人の一生には、いろいろな出来ごとがおこり、喜びと悲しみをくり返しながら生きていくことになりますから、成人としての20歳を機に、ご自分の将来をみつめてみませんか。
 だれも20歳になると成人として多くの権利が認められ、また同時に義務も課せられますが、国民年金に加入することもその一つとなっています。
 そこで国民年金に加入できる人は、他の年金制度に加入していない20歳から60歳に達するまでの農業、商業、漁兼などの自営業者やその家族およびサラリーマンの奥さんや昼間部の大学生などです。
 また、国民年金に加入すれば、歳をとったり、障害者や母子世帯となったときに年金が受けられます。
 保険料は、月報3,300円(55年4月から3,770円)ですが、月額400円の付加保険料を納める制度もあります。
 あなたも自分自身のために、今すぐ国民年金に加入しましょう。くわしいことは、保険年金課電話 51-0123内線263へご連絡ください。
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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