県東部地区6市4町のヒノキ、スギ林約5,300ヘクタールから切り出される素材や間伐材などの集荷市場として、「富士木材センター」が、市内曽比奈に建てられ12月10日オープン、初ゼリが行われます。
この木材センターは、県と市および県森連など6団体が県東部地区森林総合利用促進事業の一つとしてスタートしたもので、このほど県と富士市が折半で工費1,900万円をもって、プレハブ造りの管理棟1棟と約3,000平方メートルの木材集積場が建設されました。
富士山麓は優良林木の宝庫
富士山麓の富士市をはじめ富士宮、御殿場、裾野、沼津、三島の6市および芝川、小山、長泉、清水の4町の山林には、終戦後、植林した優良のヒノキ、スギの林約5,300ヘクタールが保有され、すでに20〜30年生が大部分をしめ、間伐の適期にあります。この木材センターの開設によってこれまでほとんど値がつかなかった間伐材も、建築材の一部として相当量出荷されるものと期待されています。
また、富士市では優良のヒノキ林、スギ林を育てるため枝切りなどに助成金を出して森林の育成に力コブを入れています。
運営管理は
このほかこの木材センターの運営は富士市および県と県森林組合連合会、県木材協同組合連合会、富士市林業振興対策協議会、県東部地区林業振興対策協議会が運営協議会をつくり適切な管理運営を行い、また将来は建築用材などを取り扱う総合木材市場にまで発展させたいと関係者は張切っています。
くわしいことは、富士木材センター(電話 35-3577)又は市経済部林政課(電話 51-0123 内線412)へご連絡ください。
当初の取扱量は
今年度は、集出荷の円滑化を確立していきながら、取扱量としては、素材年間1万立方メートルを目標にしていきます。また間伐材1,000立方メートルの集荷を促進するため、選別等に要する土場経費を、今年度に限って助成し出荷者の負担を軽減することも考えています。