四季を通して
いつでもこの公園で姿見られる鳥は、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ホウジロ、ホウアカ、キジバト、エナガ、ヒヨドリ、アカゲラ、アオジなどです。しかし、これらの鳥のなかには、年によってまったく姿を見ることのできない鳥もあります。
また、最近、ゴルフ場が近くにできたためなのか、ムクドリがたいへん増えています。
野鳥は、わたしたちに四季の移り変わりを教えてくれるほか、自然のわずかな変化にも反応を示し、“自然を監視(かんし)する。”役目も果してくれています。
野鳥に愛の手を
“メボソムシクイ”というスズメぐらいの小鳥がいます。この鳥は、ひなを育てるとき、一回に5匹の虫を捕え、一日に200回から300回も巣に運んできます。捕える虫の大部分が“ガ”の幼虫です。
普通“ガ”が、成虫になる割合は、産みつけられたタマゴの1パーセント以内だといわれています。もし、このような小鳥がいないとしたならばどうなるでしょう。
タマゴからかえった幼虫は、葉を食いあらし、たちまち木を枯らしてしまいます。自然の世界では、このように「食う・食われる」というつながりによって、つり合いがうまくとれているのです。
こうした自然の世界のつながりや、つり合いがくずれたならば、自然の一員である人間の生活にも、大きな影響を受けることになるわけです。
野鳥に愛の手をさしのべて、わたしたちとともに生きていくことを考えましょう。