【広報ふじ昭和54年】最後の田子の浦港ヘドロ処理再開
■ヘドロを富士川河川敷に
田子の浦港の第4次ヘドロ処理後期事業が10月1日から再開され、現在、大型しゅんせつ船により急ピッチで処理が行われています。
ヘドロ処理は、これまでに162万4,000トンを富士川河川敷などに埋め立て、残る20万トンを10月から来年5月末日までに処理する予定です。これによって46年から始まったヘドロ処理事業は、総額67億7,800万円で、丸10年間を費やしてピリオドが打たれることになります。
10年前、世間を騒がせ大変やっかい物扱いにされてきたヘドロも、今では富士川河川敷公園として生れかわり、緑化と体力づくりに毎日市民に大もて。日曜日ともなれば、公園一杯にプレーを楽しむ市民で賑わっています。
■残り36万4,000トンを処理
最後の第4次ヘドロ処理後期事業は、総額27億8,300万円をかけ、港湾中央部、約36万4,000トンをしゅんせつ。1月から5月末までのヘドロ処理量は、16万3,000トンで4万3,000トンを富士川左岸富士市側河川敷に残り12万トンを蒲原町側右岸河川敷にそれぞれ埋め立てました。
6月から9月末まで4か月間は、夏場のガス発生防止のため作業は中断、10月1日から最終処理事業が再開され、残り20万トンを蒲原町側右岸河川敷に埋め立てることになっております。
■中央部は水深9メートルまでに
これまでのしゅんせつで田子の浦港の吉原ふ頭沖は水深7メートルまで回復今回の後期事業では港内中央部分が9メートルまで底ざらいされ、2万トン級の大型船入港機能の回復が図られます。
ヘドロ処理事業は1次から3次までは地元の皆さんの協力により、富士川左岸河川敷までパイプ放流で131万トンのヘドロを処理したことは記憶にまだ新しいところです。52年3月から始まった第4次前期処理事業では15万トンを同港北側の県営貯木場に埋め立てました。
■10年間で182万4,000トンを処理
後期事業は、来年5月末で完了する見込みですが、これで、国内はおろか、海外にまでその名を轟かせ、日夜悪戦苦闘をした田子の浦港のヘドロは、182万4,000トンが処理され国や県・市あげての公害防止のための大規模事業ヘドロ処理は、丸10年を経てようやくピリオドが打たれることになります。
来年6月以降は、企業の製紙汚水の排水基準をもとにして県田子の浦港管理事務所の通常維持しゅんせつに移行することになっております。
- 写真あり -
( 写真説明 ) ヘドロを埋立て作られた富士川緑地公園
( 写真説明 ) セメントを混ぜ固める作業
添付ファイル
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