【広報ふじ昭和54年】わたしの生きがい
9日15日は「敬老の日」。この日から1週間は「老人福祉週間」です。
いま市内には、70歳以上のおとしよりが8,395人います。
市では、この敬老の日を中心に、町内連合会、連合婦人会の手によって多彩な行事を盛り込んで各地域ごとに敬老会が行われます。 今回は、とくにこの老人福祉週間にちなんで、いまなお若い者には負けられない……と働くことに生きがいをもち、「市民文化の向上」と「老人クラブの育成」に情熱を燃やし、元気いっぱい第一線で活躍している2人にスポットをあててみました。
芝田 武さん(80歳)吉原1丁目
昭和41年の2市1町合併以来、現在まで富士市文化連盟の会長をはじめ、市社会教育委員長も務めており 市民文化の向上と社会教育発展の立役者の一人です。
絵画歴は実に50年余。その技法は高く評価されています。
市内の公共施設に寄贈された芝田さんの絵は、施設を利用する人たちの目を潤わせてくれます。
「私が今日まで、絵や書に打ち込んで来られたということは、良い環境に恵まれていたからです。」
「これからの市民文化は、もっともっと底辺を広げ、誰でもが楽しめる文化を作っていきたい。」と熱っぽく語ってくれました。
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( 写真説明 ) アトリエで大作に取りくむ芝田さん
川村きよさん(86歳)久沢263
昭和36年に老人クラブとして、現在の寿会が発足。「当時は、町内をまわって会員を集め、26名でスタートしました。
それ以来、寿会の会長として今までに一番苦労したことは、会を運営するのに運営費が集まらず、金銭的に苦しかったことです。
今は、市や町内から助成していただいたり、会費も集まるので恵まれています。
寿会の会合は、近くの神社を借りて、お昼を食べながら行い楽しくやっています。」
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( 写真説明 ) 庭先で植木の手入れをする川村さん
家庭での役割分担を決める
−そのおばあちゃんは、毎朝掃除をすることが、家庭の中での自分の役割と考え、何よりの生きがいと感じていました。
ところが、ある日お嫁さんが「そんなこと、しなくていいの」と、掃除機を取り上げてしまった。その日からおばあちゃんは強度の便秘に悩まされ、とうとう寝こんでしまいました。それが、また掃除をさせてもらうようになったら、ウソのように便秘は治ったというのです。
「何もしないで、じっとしていればいいのよ」という言葉ぐらい、お年寄にとって残酷な言葉はありません。
のけ者にされないこと、つまり自分は役に立つ存在であるという自信と、自分のことは自分でやれるという気負いが、日々お年寄の心の張り、生きるバネになっているのです。
家庭では、お年寄の役割分担をみんなで考えましょう。
お年寄は自分の役割を通して、家族との接点をもち、生きがいを見いだしていくのです。
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