【広報ふじ昭和54年】東海地震とその防災対策 5
“備えあれば憂いなし”
みなさんは、地震による建物の被害が地盤と建物の構造によって大きく違ってくることをご存知でしょうか。新潟地震では軟弱地盤のため耐震構造のビルが、倒れたり傾いたりしています。
あなたの家の地盤は硬い良いものか、軟らかな悪いものか、家の構造は地震に対して強いものか、弱いものかを知り、土地や建物の補強、修繕など地震に対する備えをしておきましょう。
■なぜ、軟らかい地盤は、こわいのでしょう。
それは軟らかい地盤では、地震によるゆれ幅が硬い地盤より大きくなる性質があるためなのです。
富士市の地盤は、おおざっぱに3つに分けることができます。
それは、東名高速道路を境に北と南に、さらに南側を潤井川で東と西に分けたもので、おおよそ次のような地盤になっています。
東名の北側は、古い時代から土地ができている硬い洪積(こうせき)層の地盤、南側の東は、土地が比較的新しくできた沖積(ちゅうせき)層の軟弱な地盤、南側の西は沖積層ではあるが、古くからできているために硬い地盤です。なお、潤井川の東にあっても、元吉原地区は砂丘による土地が古くからできているため、砂がしまり硬い地盤になっています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 東名高速道路と潤井川の概略図
■地震に強い木造を、もっと強く
市内には約7万5,000棟の建物があり、このうちの8割近くが木造です。木造の家は、軽いうえに柱が多いので、かなりの耐震性があります。昭和25年にできた建築基準法に基づいて建てられた家は、震度6程度までは倒壊しないようになっています。筋違いを入れたり、柱や土台などの接合部を金具で補強すると、さらに耐震性を高めることができます。
建物の倒壊は、建物自体の耐震性にも関係しますが、地盤とも深い関係があります。軟弱地盤に家を建てる場合には、基礎に鉄筋を入れて強化するなどの対策が必要です。
■市役所4階の建築指導課では、家の補強など建物に関するいろいろな相談に応じています。お気軽にご利用ください。
◇耐震性を弱める小さな大悪党がいます。白ありです。白ありに食われた柱は、内身のない形ばかりの弱い柱になってしまいます。
地震に備えて、白ありの点検もしておきましょう。
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