■観測地域
地震国日本では、全国にきめ細かい観測の網の目をひろげておくことが理想ですが、急には無理です。
そこで、国の地震予知連絡会では、重点的な観測を必要とする地域を指定しています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 地震観測地域
−観測強化地域−
ここは、地震の前兆ではないかと思われる何らかの異常現象があるところです。ここでは、地震計、傾斜計、体積ひずみ計、地下水観測井などを使い、テレメーターを用いた常時観測を続けています。
静岡県は、この地域に含まれていて、近く、大規模地震対策特別措置法によって「地震防災対策強化地域」として指定されます。
−特定観測地域−
ここは、むかし大地震があり、ほかに比べ地震が起こりやすいところです。ここでは、常にいろいろな現象に注意しています。
■予知体制
地震は地球をおおっている岩石の大規模な破壊現象です。詳しく調べてみると、地震には大なり小なりの前兆があります。
岩石がこわれるときには、まず小さな破壊が起こり、続いて大きな破壊となります。このことから地震が起こりそうな地域内のできるだけ多くの場所に、いろいろな観測装置を置き観測を続ければ、地震の前兆をとらえることができるのではないかと考えられます。
これが「地震の予知」です。