昭和53年12月31日現在で実施した「工業統計調査」の県集計がまとまり、このたび速報されましたので、この中で富士市にかかわる部分の調査結果のあらましについてお知らせします。
製造品出荷額等は9,349億円
53年中の市の製造品出荷額等は、9,349億円で前年と比べると5.2％、462億円の増加となります。
前年第2位の浜松市は、1兆188億円で、前年と比べると15.8％の1,391億円の増加となります。富士市は、昭和48年から5年続いた製造品出荷額等県下第1位の座を、浜松市に譲りわたすことになりました。
地場産業の紙・パルプが不振
このことは、市の地場産業の中心である紙・パルプ関係が振わなかったことが大きく影響しております。
このため市の産業構造別に占める紙・パルプの割合が全体の38％となり前年の41.2％より更に下がりました。これは市はじまって以来紙・パルプの依存度合が最低を示す結果となっております。こうした中で電気機械関係は、伸びたため、全体としては5.2％の増加となりましたが、県全体の平均7.1％の増加率には及びませんでした。
浜松市と製造品出荷額等の差は、839億円となり、今後市の産業活動が相当上向いてきませんと当分トップの座を奪いかえすことは困難であります。今後、再び県下第1位に戻れるよう市産業界に期待してやみません。
次に事業所数は、1,496事業所で前年同様沼津市についで第5位となっております。又従業者数も45.830人で浜松市についで第2位となっております。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 県下5市製造品出荷額等の推移
( 図表説明 ) 富士市の産業別製造品出荷額等
富士市 FUJI CITY Official Site
