■すごいエネルギー
わが国は、世界有数の地震国です。これまで、何度となく地震に見舞われ、そのたびにかけがえのない人の命や財産が奪われてきました。近くは、昨年起きた伊豆大島近海地震（1月）、宮城県沖地震（6月）が、そのエネルギーのものすごさを見せつけ、地震対策に新たな問題も提起しました。
予想される「東海地震」のエネルギーはマグニチュード（略してM）8以上といわれ、その破壊力はすさまじいものだといわれています。今からおよそ120年前に、この地震とほほ同じ規模の地震がこの地方を襲いました。これが“安政東海地震”です。このとき死者600人、全半壊家屋8,300戸、流失家屋600戸という被害を出しています。
また、関東大地震（大正12年9月1日）では、火炎につつまれ約10万人の尊い命がなくなりました。
■くりかえさない心がまえ
私たちは、東海地震でこの悲しい記録をぬりかえては ならないのです。それには、日ごろから「地震防災」に対する心がまえをもち、あらゆる戦略を講じて、この大敵に立ち向うことではないでしょうか。
今回から号を追って「東海地震とその防災対策」について解説し市民のみなさんの地震防災の手引きとなればしあわせです。
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